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債券、株式どっちが有利?リスクは?
足立 武志
知って納得!株式投資で負けないための実践的基礎知識
株式投資がうまくいかない、という個人投資家の皆様へ。実践をベースにした「すぐに役立つ真の基礎知識」は、お客様の株式投資戦略に新たなヒントを提供。負けない、失敗しないためにはどのよ…

債券、株式どっちが有利?リスクは?

2018/6/7
・債券は株式と並ぶ主要な投資対象の1つ
・債券への投資=「お金を貸す」こと
・債券にもキャピタルゲイン・ロスがある
・高金利の債券にはどんなリスクがあるのか?
・ここまでの低金利であれば債券よりも株式の方が有利?
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 株式投資以外で代表的な投資対象として、債券への投資があります。プロ投資家も実際に投資していますが、果たして株式投資と比べてどちらが有利なのでしょうか?

 

債券は株式と並ぶ主要な投資対象の1つ

 皆さんは、債券投資をしたことがありますか?債券は、預金・株式と並ぶ、「3大金融資産」の1つです。
 生命保険会社などの機関投資家や、私たちの公的年金の資金運用をしているGPIFなども、債券を主要な投資対象の1つにしています。

 最近は、個人投資家向けに社債を発行している会社もありますし、個人投資家だけが投資できる「個人向け国債」という商品もあります。

 そこで今回は、主要な投資対象である債券を、株式と比較しつつ、筆者が考える注意点をお伝えしていきたいと思います。

 

債券への投資=「お金を貸す」こと

 債券への投資は、国や会社に対して「お金を貸す」ことです。債券には満期というものがあり、満期が来ると投資していたお金が全額返金されます。それとは別に、半年に1回程度、利息を受け取ることができます。

 債券投資は、満期になったら一括で返してもらえる「お金の貸し付け」とイメージしてください。

 一方の株式投資は、会社に資金を投じることです。会社からお金が返ってくることは、会社が解散・清算しない限りは原則としてありません。
 株式に投じたお金を換金するには、他の投資家に売却する必要があります。上場株式は、証券取引所を通じて、株式の売買をスムーズに行うことができます。

 このように、債券は「お金を貸す→やがてお金が戻ってくる」、株式は「お金を出資する→誰かに売らないとお金が戻ってこない」という特徴があります。

 

債券にもキャピタルゲイン・ロスがある

 株式投資と債券投資の大きな違いは、得られる利益の種類です。利益には「キャピタルゲイン(値上がり益)」と「インカムゲイン(利息・配当金)」の2種類があります。

 株式投資では、インカムゲインもありますが、主にキャピタルゲインです。一方、債券投資は主にインカムゲインによる利益です。

 ただ、債券投資にもキャピタルゲイン・キャピタルロスがあります。
 金利と債券価格の間には、金利が上昇すれば債券価格が下落し、金利が低下すれば債券価格が上昇するという関係があります。

 債券を満期まで保有する場合はキャピタルゲインやキャピタルロスは生じません。しかし満期が到来する前に債券を売却する場合、購入時よりも売却時の金利が上昇していれば値下がりによる損失が発生します。逆に売却時の金利が低下していれば値上がりによる売却益が発生します。

 仮に満期まで保有するとしても、金利上昇により債券の価値は低下していきます。いわゆる「含み損」の状態になります。したがって、将来金利が上昇すると見込まれるときの債券への投資はあまり得策とは言えません。

 

高金利の債券にはどんなリスクがあるのか?

 金利が低いとき、債券へ投資する投資家は悩んでしまいます。「国債では金利が低すぎる、かといって株式への投資はリスクが高い…」
 そこで、金利ができるだけ高い債券へ投資することを考えます。

 でも、債券投資の世界では、金利が高い=リスクも高いという関係が成り立ちます。この点をよく理解して、高金利の債券へ投資しなければなりません。

 金利が高いことについて「高い金利を投資家に払ってくれるほど優秀な会社なんだ」と誤解している個人投資家もいるようですが、そんなことはありません。金利が低いほどリスクが小さく、金利が高いほどリスクが大きくなります。

 債券投資の最大のリスクは信用リスクです。つまりデフォルト(債務不履行)や倒産により、国や会社へ貸し付けたお金が返ってこなくなることです。ですから、デフォルトしない国や、倒産しないような会社に投資する必要があるのです。

 1つの目安としては格付け会社が発表している信用格付けがあります。会社四季報にも載っていますが、この格付けがBBB以上なら投資適格(信用リスクが小さい)、逆にBB以下なら投資不適格(信用リスクが大きい)と判断されます。プロの投資家もこれを目安にして投資していますので、ぜひ参考にするようにしてください。

 

ここまでの低金利であれば債券よりも株式の方が有利?

 今は超低金利ですから、信用リスクがかなり高い債券であっても、国内では金利が2%を超えるものはほとんどありません。
 外貨建ての債券であればもっと高い金利のものはありますが、それらは信用リスクに加え為替リスクもありますから、一概に有利とはいえません。

 一方、配当利回りが2%を超える株式は、数多くあります。もちろん、業績も良く現時点と同水準以上の配当金を受け取れる可能性が高い会社を見つけて投資することが前提ですが、業績が良い会社であれば配当金だけではなく将来の株価上昇も期待できます。

 もともと、債券の金利と株式の配当利回りを比べると、債券の金利の方が高いのが当たり前でした。
 しかし近年は、債券の金利よりも株式の配当利回りの方が恒常的に高くなっています。

 株式投資も債券投資もともに元本割れのリスクがあります。でも、信用リスクが高い債券の金利よりも、業績が好調な会社の株式の配当利回りの方が高いというのが実情です。
 であるならば、わざわざ高いリスクをおかして信用リスクが高い債券へ投資するよりも、配当金を狙って株式へ投資する方が低リスクかつ高いリターンを得られる可能性が高いのではないかと筆者は思っています。

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