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勝てない投資家は「将来を予測」しようとする
足立 武志
知って納得!株式投資で負けないための実践的基礎知識
株式投資がうまくいかない、という個人投資家の皆様へ。実践をベースにした「すぐに役立つ真の基礎知識」は、お客様の株式投資戦略に新たなヒントを提供。負けない、失敗しないためにはどのよ…

勝てない投資家は「将来を予測」しようとする

2018/3/1
・東京オリンピック後に日本株は大暴落するか、あなたはわかりますか?
・筆者がもつ株式投資に対する「根本的な思考」とは?
・多くの個人投資家はまだまだ将来を予測しようとしている
・重要なのは「株価が将来どうなるか」ではなく「どうなっても行動できるルール」
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 株式投資で成功するためには、銘柄選びや買い時・売り時などいくつかの要素が必要です。でも、それよりも重要なのが「根本的な思考」。これが誤っていると成功は難しくなります。      

 

東京オリンピック後に日本株は大暴落するか、あなたはわかりますか?

 筆者のブログやメールマガジンの読者さんから、数多くのご質問をいただきます。その中で、先日非常に気になるご質問があったので、この場で取りあげたいと思います。

<ご質問内容>

  • 「NISA口座で、ある投資信託を解約せず、10年間保有し続けようと思いますが、この考え方は正しいでしょうか?」
  • 「2020年の東京オリンピックの後に、日本株は大暴落すると思いますか?」   (となると、NISA口座で保有し続けるのは危険ですね)

 このご質問内容をみて、筆者は「このような内容の質問をすること自体が非常にまずい」と強く感じました。なぜそう思ったのか、それは筆者自身が株式投資をするうえで持っている「根本的な思考」とはまったく異なる思考が、この質問内容をするに至っているからです。

 

筆者がもつ株式投資に対する「根本的な思考」とは?

 筆者は、本コラムでも、著書でも、ブログでも、メールマガジンでも一貫して、ある「根本的な思考」を持っています。それは、「将来を正確に予測することはできない」というものです。

 つまり、今年の日経平均株価はどこまで上がるかとか、長期金利はどうなるかとか、為替レートはどう動くか、といったことを、正確に予測するのは不可能ということです。たとえば、年始に「今年の日経平均株価の高値・安値やその時期」を評論家・専門家・ファンドマネージャー、大企業の社長など様々な方が予想した記事が載りますが、その予想はおもしろいように外れます。
 そもそも、株価が将来どうなるかを予想できると期待されている評論家・専門家の方の予想が大きくばらけていること自体が、将来の予想は不可能であるというあらわれです。

 しかし、上記のご質問をされた個人投資家の方は、「投資信託を10年持ち続けてよいですか?」とか、「オリンピック後に大暴落が来ますか?」という内容の質問です。要するに、「将来どうなりますか?」と筆者への予測を求めているのです。

 もちろん、これに対する筆者の答えは「わかりません」です。これ以上の答えはありません。本当にわかりません。

 

多くの個人投資家はまだまだ将来を予測しようとしている

 筆者の株式投資に対する根本的思想は「将来は予測できない」です。
 したがって、筆者は、この根本的思考に基づき、投資戦略や売買ルールを決め、実行しています。

 しかし、残念ながら将来を予測しようとする個人投資家、将来の予測を示している評論家・専門家のコメントを鵜呑みにしてしまう個人投資家がまだまだ大勢いるのも事実です。

 そんな個人投資家に筆者は声を大にして言いたいです。
将来を予測してそれに基づき行動した結果、予測通りにならなかったらどうするのか?
 評論家・専門家のコメントに従って行動し、その通りにならなかったらどうするのか?

 予測に基づき行動して、予測通りにならなければ、大きな利益を得る機会を失うか、もしくは大きな損失を被ることになります。
 将来株価が上がると思って多くの財産を株式に投下したにもかかわらず、大暴落に巻き込まれれば、あっという間に財産の多くを失ってしまうのです。

 筆者は常々、株式投資で成功するために重要なのはいかに大きく利益を得るかではなく、いかに大きな失敗をしないかであると申し上げています。
 でも、予測に基づき行動することは、大きな失敗の危険性が極めて高い行為であることに、個人投資家の方も1日も早く気づいていただきたいと思っています。

 

重要なのは「株価が将来どうなるか」ではなく「どうなっても行動できるルール」

 では筆者はどうしているのかといえば、「株価がどう動いても対応できるようなルールをつくり、それに従って行動をする」ようにしています。
 その1つが、株価が25日移動平均線を超えたら買い、割り込んだら売るという売買のルールです。
これにより、株価が大きく上昇すればしっかりと利益を確保できますし、株価が大きく下落するようなときは下落の初期段階で保有株を売却して損失を回避することができます。

 それ以外に、突発的な急落が生じると上記のルールの実践が難しくなるので、そんなときに備えてプットオプションを買うようにしています。
 

「これから株価はどうなりますか?」とか、「この株をずっと保有していてもよいですか?」「この株はもう売ったほうがよいですか?」という質問は、見えない将来を教えてくれと言っているのと同じです。
 ITバブル崩壊も、NY同時多発テロも、リーマンショックも、東日本大震災も、アベノミクス相場の長期継続も、マイナス金利も、米国大統領選挙の結果も、事前に正確に予測できた人はどれだけいたでしょうか?

 筆者は、わからないものをいくら予測しようとしても、それは無駄な行為と思っています。そんなことをする暇があったら、会社四季報でもみて業績が伸びている会社を見つけるほうがよっぽど有意義です。

 株式投資は将来を正確に予測しないと成功できない、ともし思っているならば、それは大きな間違いです。見えない将来を予測するのではなく、どんなシチュエーションでも対応できるルール作りとその実行こそが、株式投資で成功するためには必要であることを、ぜひ理解してください。

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