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みんな大好き「テーマ株」の落とし穴。本当に利益は狙えるの?
足立 武志
知って納得!株式投資で負けないための実践的基礎知識
株式投資がうまくいかない、という個人投資家の皆様へ。実践をベースにした「すぐに役立つ真の基礎知識」は、お客様の株式投資戦略に新たなヒントを提供。負けない、失敗しないためにはどのよ…

みんな大好き「テーマ株」の落とし穴。本当に利益は狙えるの?

2018/1/25
・個人投資家が大好きな「テーマ株」
・「テーマ株」の特徴とは?
・「テーマ株」のリスクとは?
・足元の業績は良くないことが多いテーマ株
・「テーマ株」と上手に付き合う方法はあるの?
・テーマ株へ投資しても成果が出ない個人投資家の方へ
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 多くの個人投資家が好んで投資対象としているのが「テーマ株」。短期間に株価が大きく上昇するのが魅力の1つです。でも、逆に短期間に大きな損失を被ってしまうことも多いのが怖いところ。果たしてテーマ株と上手に付き合う方法とは?

 

個人投資家が大好きな「テーマ株」

 年明け後も順調な動きをみせている日本株。その中でも株価が短期間に大きく上昇した銘柄が最近目立ってきています。
 それらに共通するのが、ちまたで話題になっている旬なテーマに関連した銘柄であることです。こうした銘柄を「テーマ株」とか「材料株」と呼んだりします。

 たとえば最近では、PKSHA Technology(3993)ディジタルメディアプロフェッショナル(3652)などのAI関連、杉村倉庫(9307)などカジノ関連、オウケイウェイヴ(3808)などの仮想通貨関連、といったものが挙げられます。
 また、子会社の中国市場上場が注目されているレカム(3323)など、個別に材料を持った銘柄もあります。

 個人投資家向けの株式投資情報サイトをみても、「これから注目のテーマと関連する銘柄」といったタイトルの特集が数多く組まれていて、個人投資家の注目・関心の高さがうかがえます。

 

「テーマ株」の特徴とは?

 こうした「テーマ株」の特徴の1つが、株価の値動きのスピードが速い、ということです。上記に挙げた銘柄の株価チャートをご覧いただくとよくわかりますが、短期間に株価が2~3倍、ときには10倍以上に上昇することもあります。

 通常の銘柄であれば、ここまで短い期間で株価が何倍にも上昇することはまずありません。でも、こうしたテーマ株の値動きにうまく乗ることができれば、短期間で大きな利益を得ることも可能です。

 多くの個人投資家は、やはり「短期間で大きく利益を得たい」という志向が強いです。そんな個人投資家にとって、テーマ株はうってつけの投資対象、ということになります。

 

「テーマ株」のリスクとは?

 しかし、「テーマ株」には大きなリスクもあります。値動きのスピードが速いため、株価が値下がりするときも短期間に急落することが多い、という点です。

 たとえば、上で挙げたレカムの1月16日の値動きはものすごいものでした。1月15日の終値は473円でしたが、16日はストップ高の553円で寄り付きました。しかしその後株価は下落に転じ、なんと終値は逆にストップ安の393円でした。

 もしこの株を1月16日の寄り付きに553円で買い1日保有していただけで、約29%の含み損が生じてしまったことになります。
 その後も株価は下落を続け、1月19日の終値は315円となっています。1月16日の寄り付きに買い、売らずに保有をしていたら、わずか4日間で43%もの含み損を抱える結果になってしまうのです。

 このように、株価がすでに大きく上昇したタイミングで飛びついて買ってしまい、適切なタイミングで損切りできなければ、短期間に大きな損失を被るリスクがあるのがテーマ株なのです。

 

足元の業績は良くないことが多いテーマ株

 もう1つのリスクが、足元の業績がともなっていないため、長いスパンでみると株価上昇の持続性に乏しいという点です。
 ぜひ会社四季報などで、株価が短期間に上昇しているテーマ株の業績をチェックしてみてください。とても株価がここまで上昇するとは思えないほど、足元の業績が良くないことがほとんどです。

 なぜ、足元の業績が大して良くないのに株価が大きく上昇するのか、それは「将来この会社の業績が様変わりするだろう」といった期待、思惑に対して株価がプラスに反応しているからです。

 でも、期待、思惑による株価上昇は、一時のブームのようなものであることが多いため、長くは続きません。ブームが過ぎ去ると株価が天井をつけ、大きく値下がりしてしまうことがほとんどです。

 そのため、株価が大きく上昇した後の、適切ではないタイミングでテーマ株を売買し、逆に大きな損失を生じさせてしまう個人投資家が後を絶たないのです。

 

「テーマ株」と上手に付き合う方法はあるの?

 株価が上昇するスピードも下落するスピードも速く、かつ長い目で見ると右肩上がりの上昇となりにくいのがテーマ株。買い時と売り時の見極めが非常に重要です。

 先に挙げたレカム株も、もし上昇の初期段階で買うことができていたなら、まだまだ多額の含み益がある状態をキープできています。

 ただ、テーマ株は、ある日突然上昇を始めるということが多いので、気づいたときにはすでに大きく上がっていた、ということがほとんどです。

 筆者はテーマ株への投資はほとんど行いませんが、もし投資するとしたなら、上昇の初期段階で買うことができるようなタイミング、具体的には25日移動平均線を超えた直後であれば実行します。そのうえで損切りのルールも設定し、それを遵守するようにします。
 

 株価がすでに大きく上昇し、移動平均線からも大きくカイ離している状況であれば、手を出さないようにします。

 

テーマ株へ投資しても成果が出ない個人投資家の方へ

 テーマ株の値動きをみていると、簡単に短期間で利益を得ることができるような錯覚を覚えてしまいがちです。でもいざ投資してみると思ったようにいかないのがテーマ株です。

 もし、テーマ株への投資による運用成績が好ましくない、という方は、テーマ株への投資が向いていない可能性が高いです。特に、平日の昼間に常に株価をウォッチすることができない環境にある方は、株価の値動きのスピードが速いテーマ株への投資は難しいかもしれません。

 そんな方は、テーマ株ではない銘柄への投資を真剣に考えてみてください。次回のコラムでは、特に平日の昼間に仕事をしている個人投資家はどのような銘柄へ投資するのが望ましいのかをお話したいと思います。

 

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