1)イマドキ女性とは?「キャリア」の本音アンケート

今回は女性のキャリアに焦点を当て、女性特有のライフステージや結婚・出産・育児も乗り越えて働く女性のライフプランニングについてズバリお答えします! スペシャル対談には、天職探しに不安を持つユーザーが登場。山崎元先生が、熱い実体験をお話します。


 
◎出所:山崎元のキャリアプランニングを元に図版を作成
 

人生100年時代を考える上で重要な年齢は「28歳」、「35歳」、「45歳」です

まず自分の「適職」を見付ける期限が28歳です。理由はビジネスパーソンの能力的全盛期である30代前半を、仕事を覚えて迎えるためです。2年の集中的努力で仕事を覚えられるとして、30歳マイナス2歳が28歳です。次に、30代前半に働いた実績で35歳をメドに「人材価値」(組織内の評価も、転職できるような価値も)を確立しましょう。35歳をすぎると雇用側の要求も増し、自分に強みがないと仕事を選ぶ自由度もなくなります。そして、45歳をメドに、おおむね60歳以降にどう働きどう稼ぐかという「セカンド・キャリア」について考え始めましょう。将来の「能力」と「顧客」の両方が必要なのでセカンド・キャリアには長い準備期間が必要です。75歳くらいまで元気で働く人生を目指しましょう。

 

2)教えて!山崎元先生 みんなのお悩み、1問1答

アンケートのフリー回答で集まった「キャリア」に関するお悩みについて、山崎先生にお答えいただきました。

●お悩み1
インバウンド(訪日外国人観光客)向けの、和食料理教室をやりたいという夢があります。2020年東京オリンピック後の日本の景気はいかがでしょうか?(41歳・デザイナー)

⇒回答:景気はパッとしないかもしれませんが、いい教室なら商売になるはずです。個人事業主にも、十分チャンスがあると思います。

素敵なプランですね。和食に興味をもつ外国人は多いと思います。インバウンドの外国人観光客の興味は、一時の“爆買い”から、モノより思い出の“体験消費”へ移っているようです。個人が起業する際には、返済不要の資金援助の「補助金・助成金」があります。女性起業家向けなど種類も豊富で、自治体や、厚生労働省などのホームページを調べてみることをおすすめします。

●お悩み2

会社員とフリーランスのそれぞれの場合で、お金、家計、年金で気をつけたほうがいいことはありますか?(34歳/未婚/SE/年収~500万円)

⇒回答:フリーランスが豊かな老後に備えるためには、まずはiDeCoを枠一杯までがんばること! 
会社員は、収入が安定していて、老後の備えとして厚生年金があります。ところが、フリーランスの場合、年収が不安定でかつ年金が少ない傾向にあります。iDeCoは老後資金形成のための非課税投資制度で、掛け金が全額所得控除できます。フリーランスなら年間81万6,000円までの所得にかかる税金(所得税と住民税)が非課税になり、おトクです。

●お悩み3

仕事の技術や知識を学ぶための、おすすめの勉強方法などありましたら教えてください。また何から始めたら良いか、始めるタイミングと使う金額の目安など参考にさせていただけたらうれしいです。また、若いうちにやっておくといい資産形成がありましたら教えてください。(25歳/未婚/会社員/年収~600万円)

⇒回答:学校はおすすめしません。自分で勉強することです。

土・日のどちらかを「勉強の日」にして、力を蓄えましょう。学校では、ただでさえ毎日いそがしいのに、通学に時間を取られてしまいます。また、社会人にとって、何が自分に本当に必要な勉強内容なのかは、その人によって違います。資産形成は、運用方法以前に、まずは十分貯蓄すること! あとは、他人(特に金融マン)を頼らないことが大切です。

--- キャリアのために勉強! という前向きな姿勢や、女性も起業、しかも伸び盛りのインバウンドというトレンドキャッチは、女性ならではの感性です。山崎先生は「自分で学ぼう」、貯蓄は有利なiDeCoで! とおすすめしています。ぜひ参考にしてみてください。(トウシル編集)