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自分のリスク許容度をイメージする
中桐 啓貴
わかりすぎ抜群マネー講座
今メディアで大活躍中の独立系FPガイア中桐氏に、投資・マネーについてとってもわかりやすくカンタンにご説明いただく「FP中桐啓貴のわかりすぎ抜群マネー講座」。 これから投資をはじめ…

自分のリスク許容度をイメージする

2008/12/22
株式と債券をどのように分散させて、自分のリスク許容度にあった資産配分を作ればいいか
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 前回のコラムで世界分散投資についてのお話をしました。一国だけに投資をしていると、長期低迷する可能性があるので、世界全体に分散投資をしましょうということでした。今回は国の分散ではなく、株式と債券をどのように分散させて、自分のリスク許容度にあった資産配分を作ればいいかというお話です。

 ここでみなさんにイメージして頂きたいのが、イソップ寓話のうさぎとカメです。足の速いうさぎはスタート後どんどん先に行ってしまいますが、途中で気を許して休んでしまったため、最終的にはカメが勝つというものです。“ゆっくり歩くほど遠くへいける”という言葉があるように、どうして分散投資をしなければならないかというと、途中でやめることなく、より遠くへいくためです。一攫千金狙いで株式投資をするのもいいですが、それですと遠くまで歩くことは難しくなります。

 最初にまず確認しておきたいのが、景気は循環するということです。好景気と不景気は必ず交互に訪れ、ずっと好景気が続くことはあり得ないですし、逆もまたしかりです。通常は4~5年拡大し、1~2年後退というサイクルを繰り返します。株価が上昇するのは好景気のときですが、不景気になると一気に下がってしまうことがあります。その時に債券を組み入れているとその下げ幅を小さくすることができます。好景気のときは企業業績もいいので、株が上がるのはイメージできるかと思いますが、不景気のときにどうして債券が値上がりするかといえば、お金がより安全な資産へとシフトするからだと覚えておいてください。よって、株と債券を分散して持っていると、この2つは反対の値動きをしやすいので、資産の変動幅が小さくなるというわけです。

 どうして多くの人が投資で失敗してしまうかというと、自分のリスク許容度を超えた損失が出たときに怖くなって売ってしまうからです。リスク許容度とはどれだけの損失または変動幅に耐えられるかということです。100万円投資をして20万円の損失まで耐えられるのであれば、変動幅が20%以内になるような配分にするべきです。リスク許容度とはその人の生い立ちや、金銭感覚、投資経験、収入、貯蓄残高、年齢などによって変わってきますが、どれだけのマイナスに耐えられるかという質問を一度自分自身にしてみてください。

 そこで、リスク許容度をイメージしていただきたいのがこのイラストになります。リスク許容度が低い方は左の細い道幅になりますので、そこを走らせる車はスピードの出ない車(ローリスクローリターン)でないといけません。一方、リスク許容度の高い方は広い道幅を持っているので、スポーツカー(ハイリスクハイリターン)でも大丈夫です。この車とは何の例えかと言いますと、みなさんのポートフォリオ(資産配分)になります。道幅の狭いところを走るにはより安定的な車(債券の比率が高い)がいいでしょうし、逆に道幅の広いところを走れるのならスピード(利回り)の出る車(株式の比率が高い)で走れます。リスクとリターンは比例しますので、より速い車を選択した方はそれだけ変動するという覚悟が必要になります。

 投資を始める際のプロセスにおいて、金融商品や投資する国から決めてしまう方がいらっしゃいますが、まずはご自身のリスク許容度を知り、それに合った資産配分、特に株式と債券の比率を決める必要があります。ここがとても重要です。そして、ご自身のリスク許容度にあったポートフォリオ(資産配分)を長期に渡って、景気変動をも乗り越えながら、保てた方がより遠くにいくことができるのです。たまたま買った商品が儲かることもあるかも知れませんが、それは一時的であって、想定外のことが起こったときに続けられなくなってしまいます。“うさぎ”ではなく“カメ”を目指した投資をしましょう!

 次回は、ではどうやってその資産配分を決めたらいいかというお話をしたいと思います。

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