前回は、 “一喜一憂”に本当の意味で対処するには“一喜一憂”を避けずに向き合うこと、戦って勝利すること、その方法はバリュー投資であることをお伝えしました。

では、私たちがバリュー投資をするにはどうしたらよいのでしょうか?

私たちがバリュー投資をするには

方法は2つあります。

  • 自らがバリュー投資の職人になる。
  • バリュー投資の職人を頼る。

私の経験上、①はとてもハードルが高いです。私の知っている職人たちは、私含めて相当な株好きで、企業の決算書を読むのが大好きな人たちです。職人になるまでには相当な時間もかかるし、途中では一喜一憂して資産を減らして青ざめることも何度もあるでしょう。ここでは多くの方にとって現実的な②についてお伝えしていきます。

頼る先はバリュー投資の考え方で運用している職人ファンドです。バリュー投資の定義も様々ですが、私が考えるバリュー投資を実践していると見ているファンドを例として2つを見ていきましょう。

この2つのファンドは、割安&成長企業に着目し、割安を買い、割高を売り、現金ポジションも活用しているファンドです。このような職人ファンドを活用することによって、私たちにもバリュー投資はでき、資産運用で成功していくことも可能でしょう。

ただし・・・、

それでうまくいくのかというと、残念ながら条件があります。その条件とは私たちが、

  • 一喜一憂を避けずに向き合い、戦い続けること
  • バリュー投資のスタンスに居続けること

です。私たちがやり続けることを妨害する最大の要因は“一喜一憂”です。残念ながら職人ファンドを保有していれば一喜一憂しないということではありません。職人ファンドを頼っていても、資産が減ってきたり、横ばい状態が続いたりすると、私たちには「ファンドマネージャーのせいにする」という一喜一憂がきちんと出てくるのです。