10年12月本決算は64%増益、ガス供給量拡大と事業買収が寄与

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01083 港華燃気控股(タウン・ガス・チャイナ)  -  株価
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港華燃気が発表した2010年12月本決算は、継続事業の売上高が前年比47%増となり、純利益が同64%増の4億3600万HKドルに達した。純利益は市場コンセンサスを18%、BOCIの予想を25%上回った。都市ガス部門の販売量が28%増の40億3000万立方メートルに伸びたことに加え、事業買収も寄与し、同部門の売上高は49%増加。ガス管敷設部門は一般家庭向けの敷設のけん引で、売上高が41%増えている。

販売価格とコストがともに上昇したため、営業利益の増加率は35%にとどまった。また、都市ガス部門とガス管敷設部門は利益率がそれぞれ約1ポイント低下している。特に10年7月に親会社から6件のプロジェクトを譲り受けたほか、8件の新規プロジェクトを獲得したことで、売上高に1億6500万HKドルが上乗せされたが、営業支出が1億7300万HKドル増えた。こうした新規案件が損失を計上したもようだ。一方、同社が15年までに新たに取得する10件のプロジェクトのガス販売量は、合わせて10年通年の販売量の16%に相当する6億5000万立方メートルに達する見通しだ。

BOCIは、港華燃気の供給量が25%以上増え、業界平均を上回ると予想。既存のプロジェクトで都市ガスの普及が進展する上、親会社や第三者からの事業買収が大幅な供給量の拡大に寄与するとみている。また、香港中華煤気(00003)の連結対象となったことが、港華燃気の財務に有利に働くとしている。