10年本決算は大幅増収増益、環境・代替エネルギー部門で利益倍増

現地コード 銘柄名 株価 情報種類
00257 中国光大国際(チャイナエバーブライト・インターナショナル)  3.68 HKD
(02/28現在)
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中国光大国際の2010年12月本決算は、売上高が前年比66%増の29億HKドルに達した。環境・代替エネルギー部門の売上高が同69%増えたことが背景。江蘇省江陰のプロジェクト第2期や山東省済南、江蘇省鎮江、宿遷各市の新規プロジェクトの寄与を背景に、同部門のEBITDA(金利・税引き・償却前利益)は101%増の5億8490万HKドルに達した。このほか、水処理事業の18%の利益成長が寄与し、水処理・水資源利用部門のEBITDAは5%増の3億6380万HKドル。これにより、同社全体の通期純利益は66%増の6億1640万HKドル(EPSは0.169HKドル)と、BOCI予想および市場コンセンサス予想をそれぞれ3%、9%上回る水準に達した。同社経営陣は1株当たり0.025HKドルの年間配当を実施する方針を明らかにしている。

同社は2011年にほぼ前年並みとなる2000万HKドル余りの設備投資を計画している。今年着工する環境エネルギー・プロジェクトおよび水プロジェクトに投資予算を振り向ける方針。 また、経営陣は環境エネルギー、水処理・水資源、代替エネルギー・プロジェクトの平均IRR(内部収益率)が、2011年通期に10%以上となる見通しをあらためて確認した。 同社のプロジェクト建設は2011-12年にピークを迎える見込み(総額47億元規模)。BOCIは環境セクターにおける新規投資の開始を見込み、中国の第12次5カ年計画(2011-15年)が同社の追い風になるとの見方を明らかにしている。 同社の純負債比率(対自己資本)はやや上向き、前年比4ポイント上昇して47%となった。経営陣によれば、純負債比率は2011年も50%前後の水準を維持する見通しという。BOCIによると、現在株価は2011予想PER17倍、同PBR(株価純資産倍率)2.1倍の水準。BOCIは目標株価を据え置くとともに、同社株価の先行きに対して強気の見方を継続している。