安定成長力を評価、住宅向けガス料金の値上げは3月実施か

現地コード 銘柄名 株価 情報種類
00392 北京控股(北京エンタープライジズ) 46.60 HKD
(01/21現在)
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主に北京市での住宅向けガス料金の値上げ延期を背景に、北京控股の株価はこのところ相場全体をアンダーパフォームしている。ただ、BOCIは値上げが実施された場合、同社の2010-12年の利益が0.6-5.3%の幅で上向くと予想。同社のディフェンシブ性に言及する一方、ガス部門の自律成長や水処理部門の大幅な強化など、同社の安定的な成長力に目を向けるよう投資家に勧めている。

BOCIによれば、水リサイクルプラントの注入は2011年下半期に完了し、傘下の北控水務集団(00371)は2010-11年にそれぞれ前年比108%、74%の利益成長を達成する見込み。また、昆侖能源(00135)との合弁で進める陝西省-北京パイプライン第3期プロジェクトは2012年以降、北京控股の営業コスト軽減につながる見通しという。BOCIは川中部門のコスト増を反映させる形で予想EPSをやや引き下げながらも、同社株価の先行きに強気見通しを示している。

先送りされている住宅向けガス料金の値上げ時期について、BOCIは今年3月となる可能性を指摘している。 北控水務集団が先ごろ行った株主割当増資は株主構成に影響しないが、2011年下半期までに見込まれる資産注入につながる可能性が出ている。 BOCIは一方、同社の減価償却費および川中の営業経費の増大を予測している。 同社のリスク要因は傘下の燕京ビールの事業拡大戦略および価格戦略。非住宅向けガス料金が据え置かれる可能性もリスク要因の一つとして指摘されている。 同社株価は現在、2011年予想PERで16.5倍の水準。BOCIはPEGレシオ(PER /利益成長率)約1倍が適正水準との見方を示している。