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銘柄名 | レジル | |
銘柄コード | 176A | |
上場市場 | 東証グロース |
目指すのは「無意識な解決」
当社は1994年、東大阪で町工場のコスト削減事業からスタートしました。その後、2004年にマンション一括受電サービスを開始して以来、エネルギー領域における事業環境変化を捉え、自己変革を重ねながら非連続な成長を遂げています。
2021年から経営体制を刷新、新たなエネルギーエコシステムの構築と脱炭素社会の実現に向けて、自らが変わる、変えていくという決意のもと、デジタル発想でのビジネス展開を推し進めています。
足もとでは事業セグメントを3つに分けています。ひとつ目が、マンション一括受電サービスを基軸とした分散型エネルギー事業、2つ目が再生可能エネルギーを中心に電力を安定的に調達し、利用者の脱炭素を支援するグリーンエネルギー事業。そして3つ目が業務ノウハウやシステム等、これまでに自社で培い、磨いてきたケイパビリティを活用し、エネルギー企業向けにBPaaSとして提供するエネルギーDX事業です。
これらの事業と顧客基盤、そしてエネルギー領域のプロフェッショナルとして培ってきたノウハウやテクノロジーをつなぎ、組み合わせることで利用者には脱炭素化に貢献するサービスを利用しながら、そのことを意識する必要がない暮らし・世界の実現を目指しています。
01. 事業の概要
■分散型エネルギー事業
(1)マンション一括受電サービス
マンション内に地域電力会社が設置する受変電設備を当社グループが初期費用なしで入れ替えます。これにより、電力調達はマンション単位で商業ビル同様の高圧電力とする一方、一般家庭向けには低圧電力に変換し、マンション各世帯や共用部分等へ電力を供給します。
当該サービスは、2004年のサービス開始以降、関東圏及び関西圏のマンションを中心に約2,200棟、約17.8万世帯(2023年12月末時点)へと順調に提供先を拡大しており、この巨大な需要を背景とした長期共同電力購入を図ることで、地域電力会社等から廉価な電力を調達し、供給しております。
この仕組みによって得られた電気料金の削減メリットを原資(割引原資)として、マンション各世帯や共用部分に各地域の大手電力会社の料金をベースとした割引率という形で還元しています。
(2)マンション防災サービス
当サービスは、「マンション一括受電サービス」を基盤とし、マンション一括受電サービスで設置する高圧受変電設備等に加えて、割引原資を太陽光発電及び蓄電池等の分散型電源設備の設置に充当することにより、平常時における電力供給のみならず災害発生に起因する停電時等においても電力供給を行うことで、マンションのレジリエンスを高めるサービスです。
2023年4月より開始し、現在は本サービスの営業活動に注力しています。設備等はマンション一括受電サービスにおける受変電設備同様、自社保有とし、顧客より受領する電気料金により当該コストを回収する仕組みです。
■グリーンエネルギー事業
グリーンエネルギー事業は、再生可能エネルギーを中心とした電力小売サービスを展開しています。主に中小企業を対象とした電力供給サービスであり、外部調達した電力を大手電力会社と比較して廉価にて顧客へ供給(販売)しており、顧客の多くを占める関西エリア及び関東エリアを中心に全国(沖縄県を除く)にてサービスを展開しています。
顧客企業等に対しては、高圧電力、低圧電力及び特別高圧電力を提供します。主力と位置付ける高圧電力にかかる料金体系については、大手事業者の標準的な料金体系に準拠した「固定型料金プラン」(電力量単価(従量部分)が固定)及び電力量料金が電力卸取引市場(JEPX)の取引価格に連動する「市場価格連動型料金プラン」の2つの料金プランを設定しており、顧客ニーズに応じて提供しています。
■エネルギーDX事業
エネルギーDX事業は、主にエネルギー業界の事業者向けの業務受託サービスを提供しています。自社設備の保安・点検業務のリソースを活用した「電気保安管理サービス」及び当社グループの分散型エネルギー事業やグリーンエネルギー事業のために開発したシステムや業務フロー等をBPaaS(Business Process as a Service、通称:ビーパース)形態により顧客企業に提供する「DX支援サービス」を展開しています。
これら3つの事業をそれぞれ推進することで、相互に影響し合い成長のスパイラルを創出することで分散型エネルギープラットフォームを構築していくことを目指しています。
注釈:DER(Distributed Energy Resources):需要家が各地に分散して所有している太陽光発電システム等のエネルギー源のこと
02. ありたい姿と成長ロードマップ
■ありたい姿:分散型エネルギープラットフォーム
当社グループでは、これまでの30年間で培ったマンション一括受電における約2,200棟、約17.8万世帯におよぶ巨大な電力需要というアセットに蓄電池や太陽光発電等のDER設備を自社資産として設置し、エネルギー需要の低い時に蓄電池に電気を貯め、需要が高い時に供給するといった制御技術等、デジタル技術にさらに磨きをかけながら、このアセットを巨大なエネルギーネットワークへと進化させていきます。
これにより仮想発電所(VPP)を構築し、それをAIで制御することで再生可能エネルギーの最適化を図ります。こうして無駄のないエネルギーの活用が可能な世界、グリーンVPPを実現していく考えです。
現在のビジネス展開領域・顧客は分譲マンションが中心ですが、将来的には賃貸マンション、オフィス、工場等へも展開していきます。そして、これら設備の管理・保守、電力の調達等を全て私たちが担当することで、利用者の方には脱炭素化に貢献するサービスを利用しながら、そのことを意識する必要がない暮らし・世界の実現に取り組みます。
注釈:VPP(Virtual Power Plant):複数のDERを遠隔で統合/制御することで、あたかもひとつの発電所のように機能する仮想発電所のこと
■成長ロードマップ
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