THE S&P 500 MARKET: 2024年3月

 そしてビートは続いています。S&P500指数は3月に終値での最高値を8回更新し(そのうちの1回は月末の最終日です)、年初来の最高値更新は22回となりました。このペースが続けば、今年の終値での最高値更新回数は、過去最多だった1995年の77回を超えるでしょう。マグニフィセントセブンはついに「ギャング・オブ・フォー」に絞られ、値上がり銘柄数から値下がり銘柄数を引いた値は大きくなっており、マグニフィセントセブンを除いた残りの493銘柄を合計すると年初来6.4%上昇となっています。

 市場は3月も前進と上昇を続け(月間で3.10%上昇)、5,100と5,200の節目を一気に突破しました。終値での最高値は5,254.35となり、取引時間中の最高値は5,264.85を付けました。月間では5カ月連続の上昇となり(累計で25.29%上昇)、この間に合計時価総額は8兆9,000億ドル増加しています(Microsoft [MSFT]、Apple [AAPL]、Nvidia [NVDA]、Amazon.com [AMZN]の時価総額を合計すると9兆5,000億ドルです)。政府の懐にもこの分け前が入ってくる見通しで、株価上昇のおかげで、2023年の税収は増加しています。

 マグニフィセントセブン銘柄(S&P500指数の時価総額に占める割合は29%)はS&P500指数の年初来上昇率10.16%の37%に寄与していますが、ここにきて「ギャング・オブ・フォー」という新たなグループが浮上してきました。Nvidia、Microsoft、Meta Platforms(META)、Amazon.comの4銘柄は時価総額でS&P500指数の18%を占め、年初来上昇率の47%に寄与しています。残りの3銘柄は大きく水をあけられ、中でもTesla(TSLA)は年初来で29.3%下落と、S&P500指数構成銘柄の中で最低のパフォーマンスとなっています。

 年初来のパフォーマンスが2番目に低いのはBoeing(BA)で26.0%下落、Appleも10.9%下落しています。

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