THE S&P 500 MARKET: 2023年12月

 2023年のS&P500指数は24.23%上昇し(配当込みのトータルリターンは26.44%)、2022年のマイナス19.44%(同マイナス18.11%)の下落分を取り戻し、過去2年間では0.08%の上昇(同3.42%)となりました(2021年末の米2年物国債の利回り0.73%を若干上回る水準)。しかし年間の内訳を見ると、勝者と敗者の明暗がくっきり分かれており、2022年および過去2年間全体とはかなり様相が異なる結果となりました。2023年に特に好調だったのは情報技術とコミュニケーションサービスで、それぞれ56.39%、54.36%の上昇となりました。ただ、両セクターとも2022年には下落しており(それぞれ28.91%、40.42%の下落)、過去2年間の合計では情報技術が11.18%の上昇、コミュニケーションサービスが8.03%の下落となりました。エネルギーセクターは2023年に4.80%下落しましたが、2022年には59.05%の上昇と唯一上昇したセクターだったため、過去2年間の合計では51.41%の上昇となりました。2023年に最もパフォーマンスが悪かったのは10.20%の下落となった公益事業で(昨年は1.44%下落)、過去2年間では11.49%下落しました。

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