※この記事は2019年11月20日に掲載されたものです。
投資の初心者がいざ投資をしようとするとき、ハードルになるのが「何に投資するか」です。
実は、誰でも自分の目的と希望に合った、初心者向けの投資方法や商品をかんたんに選ぶ方法があります。今回は、「どれに投資したらいいか、誰か教えて」という人も、「投資と言えば、株式?」と漠然と思っている人も、納得できるはじめての投資商品の選び方のコツ、そして投資にかかるコストについて、紹介します。
投資初心者のはじめかた
投資初心者には、「企業の株を買う株式投資」と「プロが運用してくれる投資信託」をおすすめしています。その他にも多くの金融商品はありますが、株式投資や投資信託よりも複雑な商品です。「株式投資」と「投資信託」が、なぜ投資初心者におすすめできるのか、その理由を順番に説明します。
株式投資と投資信託の特徴
まず、株式投資と投資信託の特徴を簡単に紹介します。「株式投資」は、上場している企業の中から自分で選び、企業の株式に直接投資することができます。
「投資信託」は、商品の中から自分で選び、ファンドマネージャーという投資の専門家にお金を預け運用を任せます。
株式投資と投資信託の特徴を分かりやすくまとめたのが、次の表です。
株式投資と投資信託の比較
株式投資 | 投資信託 | ||||
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投資先 | 自分で決める | ファンドマネージャーに任せる | |||
投資スタイル | 好きなタイミングで投資 | ファンドマネージャーが投資 つみたてができる 分散投資がカンタンにできる |
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手数料 | 売買額にあわせて増加 | 購入手数料0~4% 信託報酬 0.1〜3% ※1 信託財産留保額 0~3.5% ※2 |
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投資金額 | 約1,000円~ ポイントで投資も可能※3 |
100円~ ポイントで投資も可能※3 |
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利益 | 株価の差額 株主優待・配当金がもらえる企業も |
基準価額の差額 分配金がもらえる商品も |
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出所:楽天証券のデータを基に株式会社マネネが作成。 ※1 信託報酬とは、保有している間に保有残高に応じて算出され、引かれる手数料 ※2 信託財産留保額とは、投資信託を売却する際に投資家が支払う手数料 ※3 各証券会社によって異なるが、楽天証券では、楽天ポイントで購入可能 |
自分で分析をして、投資先を決めたい方や、大きな利益を狙いたい方は、株式投資が向いています。『投資初心者のギモン:投資でお金は増えるの?』で紹介したように、1年でも株価が大きく上昇する可能性があります。また、企業によっては株主優待制度で優待品がもらえたり、企業の利益を株主に分配する配当金が年に1、2回出ることがあります。
一方で、分析して投資先を決める自信がない、投資先を選んだり分析するのに時間をかけたくないという人は投資信託が向いています。現に、投資未経験者の約70%は初めて投資をする際に投資信託を選択しています。※
投資信託は、ファンドマネージャーという運用のプロが購入者のお金を預かって適切に運用してくれるため、基本はほったらかしでOK。売買は運用のプロに任せてしまいたいということであれば、投資信託の方がよいと思います。
※2019年1~10月 楽天証券口座開設者かつ投資未経験のデビュー商品