12月株主優待　もらってうれしい金券優待ベスト10

優待弁護士・澤井康生さんプロフィール

Profile 澤井 康生（さわい やすお） 1994年早稲田大学政治経済学部卒業、警察官僚、警視庁刑事を経て2003年旧司法試験合格。秋法律事務所のパートナー弁護士、元警察官僚、ファイナンスMBA取得。もともとはJ-REIT（ジェイ・リート：国内の不動産投資信託）専門投資家だったが、優待の魅力にハマり、現在は、株主優待メインで優待グルメ生活を送る。無類の甘党。各種週刊誌などでも優待弁護士として紹介され、現在はラジオNIKKEIにも定期的に出演中。2022年、テクニカルアナリスト１次試験（CMTA）に合格。

　今回は12月権利確定の銘柄の中で、使い勝手がよいQUOカードなど金券系優待銘柄を、優待弁護士の知識、経験、センスに基づいて、ベスト10をセレクトしました。

　その他の判断基準としては株価動向も加味し、戦略的に買っていきたい銘柄を選びました。

　なお、株式市場はコロナ・ショックやウクライナショックで下落し、まだ回復途上にある銘柄もありますので、株を買うときは最新の株価を確認し自己の判断の責任で投資してください。

※株価は2022年12月12日終値

※楽天証券優待検索より

第1位：ロイヤルHD

銘柄名	ロイヤルHD	コード	8179
株価*	2,480円	優待発生株数	100株、500株、1,000株
優待内容 権利月	優待食事券500円券 12月、6月

　ファミレスのロイヤルホスト（ロイホ）と、天丼てんやをチェーン展開している外食産業です。優待品はもちろんお店で使える食事券です。

　100株だと500円券1枚なのですが、500株だと10枚、1,000株だと24枚と大幅に増えます。

　保有株数に応じて優待券が比例的に増加する銘柄は結構あるのですが、この銘柄は比例的に増加する割合が非常に高いのでお値打ち銘柄だと思っています。

　優待弁護士はもちろん1,000株保有で1万2,000円分の食事券を狙います。しかも12月と6月の年2回優待なのもうれしいですね。

　優待弁護士は、天丼てんやも大好きなのですが、最近は優待券を使って豊洲にあるロイヤルガーデンカフェでホリデーランチするのがお気に入りです。

　黒毛和牛と黒豚のハンバーグやバーガーセット、紅茶のシフォンケーキが特にオススメです。

第2位：地主

銘柄名	地主	コード	3252
株価*	1,970円	優待発生株数	300株、700株
優待内容 権利月	株主優待商品カタログから1品選択。300株3,000円相当、700株は6,000円相当。 12月、6月

　あれ、今までこんな優待銘柄あったかな？　と疑問に思われる投資家の方もいらっしゃるかと思いますが、何を隠そうかつて優待銘柄として有名だった「日本商業開発株式会社」が社名変更したのがこの会社なのです。

　2022年1月に社名変更したばかりです。この会社は商業施設がテナントとなっている土地の底地権を投資家向けに販売している会社で、私募リート運用も行っています。

　優待品は、旧社名時代はジェフグルメカードだったのですが、新社名になってからは優待品カタログからの選択になりました。もちろん今までどおりジェフグルメカードも選べるので、選択の幅が広がったといえます。

　さらに12月と6月、年に2回優待がもらえるのもポイントが高いです。ちなみにジェフグルメカードは金券なのでお釣りがもらえます。

　優待券を使うときにいちいちスマホで金額を計算する必要がないので安心です。

第3位：帝国繊維

銘柄名	帝国繊維	コード	3302
株価*	1,639円	優待発生株数	100株
優待内容 権利月	QUOカード1,000円分、3,000円相当の自社リネン製品 12月

　消防用ホースの最大手で総合防災企業事業を展開している会社です。優待品は優待弁護士が大好きなQUOカードです。

　コンビニエンスストア、大手書店、ファミリーレストランのデニーズなどでも使えるのでとても便利です。

　さらにこの銘柄はQUOカード1,000円分に加えて自社リネン製品3,000円相当ももらえてしまうのが特徴です。優待弁護士は今までこの銘柄を持ってなかったので今回はこの銘柄をゲットしにいきます。

第4位：藤田観光

銘柄名	藤田観光	コード	9722
株価*	2,926円	優待発生株数	100株、300株、500株
優待内容 権利月	宿泊・レストラン・レジャー施設共通優待券（100株は10枚、300株は20枚、500株は30枚） 日帰り施設利用券（100株は2枚、300株は4枚、500株は6枚）。 12月、6月

　目白にある椿山荘やワシントンホテルを運営しているホテル産業の会社です。優待品は自社ホテル、レストラン、施設で使える優待券です。

　宿泊は50％割引、レストランは20％割引（いずれも上限あり）になります。

　さらに日帰り施設利用券では箱根小涌園ユネッサンと下田海中水族館の入場が無料になります（1枚で2名まで）。さらに12月と6月の年に2回優待がもらえるのもお値打ちです。

第5位：フルサト・マルカHD

銘柄名	フルサト・マルカHD	コード	7128
株価*	3,605円	優待発生株数	100株、500株
優待内容 権利月	100株は1,000円相当のグルメセット、500株は3,500円相当のグルメカタログギフト 12月

　鉄骨建築資材大手のフルサト工業株式会社と機械中堅商社の株式会社マルカが経営統合した会社です。

　昨年、優待が新設したばかりのニューフェイスです。優待品は100株だと1,000円相当のグルメセットで、昨年はアンリ・シャルパンティエの焼き菓子セットだったそうです。

　優待弁護士は今までこの銘柄を持っていなかったので、今回はこの銘柄をゲットしにいきます。

第6位：きちりHD

銘柄名	きちりHD	コード	3082
株価*	590円	優待発生株数	100株、500株、1,000株
優待内容 権利月	優待券1,500円分。100株は1枚、500株は6枚、1,000株は13枚。 12月、6月

　高級居酒屋KICHIRIを展開している外食産業です。かつては外食の優待銘柄として有名でした。

　コロナ禍の行動制限もあって優待券が30％割引券に変更されていたのですが、今回の優待から食事券が復活しました！

　1枚1,500円分の食事券がもらえます。1,000株だと、13枚ももらえちゃいますので1,000株保有の方が、たくさんもらえます。

　優待弁護士は池袋や新宿のKICHIRIをよく利用します。優待券はランチでも使えますし、何よりメニューが逸品ぞろいなのでオススメです。

　前回、ランチに行ったときは「贅沢いくらのせたブラックアンガスのローストビーフ丼」がおいしかったです。さらに12月と6月の年2回優待なのもポイントが高いです。

第7位：アグロ カネショウ

銘柄名	アグロ カネショウ	コード	4955
株価*	1,740円	優待発生株数	100株
優待内容 権利月	おこめ券2枚 12月

　果樹園や野菜向けの農薬の製造販売などをメインとする会社です。ということで優待品はおこめ券です。お米はどこの家庭でも絶対買いますので、とても重宝すると思います。

　しかもおこめ券は商品券なので有効期限がありません。優待券にありがちな有効期限間近になって急いで使うなんてこともありません。

　また、長期保有優遇制度もあり1年以上継続保有の場合にはおこめ券2枚追加で合計4枚もらえるのでお値打ち度が高いです。

第8位：インテージHD

銘柄名	インテージHD	コード	4326
株価*	1,399円	優待発生株数	100株～5,000株
優待内容 権利月	QUOカード100株は500円分、200株は1,000円分。カタログギフト400株は2,000円相当、 1,000株は4,000円相当、5,000株は8,000円相当。 12月

　マーケティングリサーチで国内首位級の会社です。優待品は優待弁護士が大好きなQUOカードとカタログギフトです。

　100株、200株まではQUOカードなのですが、400株以上になるとオリジナルカタログギフトからおいしいもの（お肉、フルーツ、ケーキなど）が選べます。

　QUOカードはもう飽きたという方は400株まで買い増ししてカタログギフトをもらうという戦略転換もできます。

第9位：アシックス

銘柄名	アシックス	コード	7936
株価*	3,075円	優待発生株数	100株、300株
優待内容 権利月	自社製品割引券。100株は20％割引券10枚、300株は30％割引券10枚。 いずれもオンラインストア割引クーポンコード25％割引あり。 12月、6月

　誰もが知っているスポーツシューズ大手の会社です。優待品は直営店舗で使える自社製品割引券です。

　直営店舗は都内だと八重洲地下街、銀座、渋谷、新宿にもあるので使いやすいと思います。

　優待弁護士は陸上自衛隊の予備自衛官もやっていて、もうすぐ合宿訓練の時期なので、この優待券でシューズを買おうと計画しています。

　この優待も年に2回優待がもらえるのでお得度が高いです。

第10位：シークス

銘柄名	シークス	コード	7613
株価*	1,425円	優待発生株数	100株、500株、1,000株
優待内容 権利月	VISAギフトカード。100株は1,000円分、500株は2,000円分、1,000株は3,000円分。 12月

　電子機器の製造受託で国内首位級の会社です。優待品はVISAギフトカードです。

　QUOカードが使えない家電量販店やスーパーやデパートでも使えるので、QUOカードのほかにこのギフトカードも常備しておきたいものです。

　この銘柄は100株保有で1,000円分のギフトカードをもらうのが投資効率がよいと思います。