8月の保有額:3万1,076円

 8月は、中旬まで世界全体的に株価が上昇しましたが、ジャクソンホールでのジェローム・パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長のタカ派的な会見後は大きく崩れました。

 そして、全体的にバリュー株よりグロース株の調子が良い月でした。投資可能な獲得ポイントは2,950ポイントで、運用益は微増となっています。

 8月には3カ月から30年までの*イールドカーブ指標で、逆イールドになった割合は55%を超えました。このデータでは50%を超えると景気後退に先行しており、株価はしばらく上昇した後に崩壊するというパターンが多いです。

 今後FRBの利上げが進むと、10年金利や、3カ月金利あたりも逆イールドにおちいる可能性が高く、やはり2023~2024年は要警戒だと考えています。

 ただし、イールドカーブがことごとく逆イールドになってからも、最後の上昇があるケースがほとんどなので、個人的には今年の9~10月が短期的な底となり、2023~2024年3月ごろまで上昇、その後に崩壊をメインシナリオとしています。

*イールドカーブ指標で、逆イールドになった…通常時は長期金利の水準が短期金利の水準を上回るのですが、これが逆転し、短期金利が長期金利の水準を上回る状態になることを「逆イールド」といいます。政策などによる金融不安が高まった場合などに短期金利が急騰することで発生することが多いため、景気後退や株価調整のシグナルとされているので、株価下落に注意が必要です。

2022年8月時点の、エリア別ポートフォリオを解説!

 8月はS&P500種指数に連動する投資信託を購入しました。9~10月に底値が訪れるという想定ですので、余剰ポイントはそこで投入する予定です。向こう1~2カ月は守りに徹し、来年に向けたリバウンドを狙う局面だと考えています。世界的に今後の株価推移としては、9~10月底値、来年春にかけて上昇というよくありがちなパターンになると想定しています。

2022年8月時点の、タイプ別ポートフォリオを解説!

 8月は無難に少しS&P500連動投信を購入しました。ジャクソンホール以降の新規獲得ポイントは温存しており、9~10月に投下する予定です。

 しばらくは落ち着かない展開が続くと想定しており、投資信託ではピンポイントのテーマ性銘柄を狙うか、再投入の機会を待つか、無難に全世界株式・全米株式・S&P500 などの主要株価指数を淡々と積むかの、どれかが選択肢だと考えています。    

2022年8月の保有投資信託~騰落率ベスト10

 2022年8月1日から8月31日までに新たに購入した投資信託のうち、*騰落率ランキングをご紹介します。

 NISA(ニーサ:少額投資非課税制度)は、国債や社債以外の株式、投資信託、ETF(上場投資信託)、REIT(リート:不動産投資信託)など、全て購入できるので、つみたてNISAで買えるものiDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)で買えるものに、それぞれマークを付けています。ご参考ください!

*騰落率…投資信託が、一定期間内にどれだけ値上がり・値下がりしたかを知るために、価格の変化率を計算したもの。

1位    ベトナム成長株インカムファンド
騰落率:11.46%

どんなファンド?
 ベトナムの取引所に上場する株式と、世界各国・地域のベトナム関連銘柄(ベトナムで事業展開しているか、ベトナム経済の動向から影響を受けるビジネスを行う企業)に投資する投資信託です。

まつのすけコメント
 ベトナム株は、7月は軟調でしたが、8月は好調でした。6月も高いパフォーマンスとなっています。ここ最近は、米国株が上昇すればベトナム株は下がり、米国株が下落する局面ではベトナム株が堅調になる、という相対的な動きを見せている点に注目しました。

2位    DIAMベトナム株式ファンド(愛称:ベトナムでフォー)
騰落率:9.68%

どんなファンド?    
 今後の成長が期待されるベトナム株式に投資する投資信託です。組入銘柄数は最新のレポートでは36と少なめであり、厳選路線のアクティブファンドです。        

まつのすけコメント
 デジワールド・コーポレーション(IT機器を販売するベトナムの会社、最近はヘルスケアや日用品にも範囲拡大中)、ベトナム外商銀行(国営のベトナム中央銀行の外国為替管理局から民営化した銀行)、ビグラセラ(建築のうち、タイルやレンガなど陶器系建築資材の製造販売業)、ジェマデプト(大手総合物流会社)、ペトロベトナム・ガスなどのウエートが大きいことから、世界株を大きくアウトパフォーム(相対的にプラス評価になること)しました。        

3位    ベトナム・ロータス・ファンド(愛称:ロータス)
騰落率:9.18%    

どんなファンド?
 ベトナム株式・ベトナム関連企業に投資するアクティブ投信です。組入上位銘柄は、FPTリテール(情報技術とモバイル製品の販売)、デジワールド・コーポレーション、ベトナム外商銀行、ビンホアン(ベトナムの水産業企業)、ペトロベトナム化学肥料(ベトナムの有名企業・ペトログループのうち、肥料の生産販売をメインとする企業)です。        

まつのすけコメント
 FRBの金融引き締め・リセッション懸念で米国株が8月下旬に下落する中、ベトナムは堅調な推移となりました。こういう局面では、同じベトナム系投資信託でも、一本狙いではなく、複数本、投資信託を持っておくことで、分散投資が効力を発揮します。        

4位    イーストスプリング・インド消費関連ファンド
騰落率:8.57%    

どんなファンド?
 主にインドの金融商品取引所に上場する「消費関連株式」に投資している投信です。組入上位銘柄は、マヒンドラ・マヒンドラ(ルノーと提携しているインドの自動車会社)、ICICI銀行(インドで2番目の規模の銀行)、イノックス・レジャー(機能性フィルムの開発・加工会社)、タタ・モーターズ(インドのタタ・グループの主要となる自動車会社)、ヒンドゥスタン・ユニリーバ(インドの家庭用品製造販売企業)です。        

まつのすけコメント
 8月はベトナム以外ではインド株式の株価も堅調でした。米国株から流出した資金が一部アジア株に向かった可能性があります。インドは人口動態から長期的な経済成長が期待できる点が魅力的です。        

5位    イーストスプリング・インド・インフラ株式ファンド
騰落率:8.49%    

どんなファンド?
 主にインドの金融商品取引所に上場するインフラ関連株式に投資している投信です。組入上位銘柄は、リライアンス・インダストリーズ(石油化学を中心にエネルギー、バイオなどを手がけるインド最大のコングロマリット)、ICICI銀行、ラーセン&トゥブロ(建設系コングロマリット)、バジャジ・ファイナンス(インドの大手ノンバンク)、インド・コンテナ(コンテナ積載貨車を利用した貨物輸送サービス企業)です。        

まつのすけコメント
 インドのインフラは今後数十年にわたって順調に拡大することが見込まれます。株式はボラティリティが高く、株価は大きく揺れ動きますが、耐えられる場合は長期投資も選択肢です。    

6位以下はこちら!

6位 高成長インド・中型株式ファンド(年1回決算型)

7位    新生・UTIインドファンド

8位    三井住友・インド・中国株オープン

9位    iFreeNEXT NASDAQ次世代50

10位    楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド