投資初心者の投資先はどれがいい?

人気の株式は?

 株式投資をしている人はどのような企業の株を買っているのでしょうか。

日本株と米国株の保有残高上位5銘柄(2019年11月1日時点)

日本株
順位 銘柄コード 銘柄名
1 9984 ソフトバンク
2 8411 みずほフィナンシャルG
3 2914 日本たばこ産業(JT)
4 7203 トヨタ自動車
5 8306 三菱UFJフィナンシャルG
出所:楽天証券のデータを基に株式会社マネネが作成
米国株
順位 ティッカー 銘柄名
1 AMZN アマゾン・ドット・コム
2 AAPL アップル
3 VT バンガード・トータル・ワールド・ストックETF
4 VTI バンガード・トータル・ストック・マーケットETF
5 MSFT マイクロソフト
出所:楽天証券のデータを基に株式会社マネネが作成

 日本株はもちろん、米国の株式でも聞いたことのある会社が多いと思います。日本株を見ると、誰もが知っている大企業が上位にあります。

 日本たばこ産業(JT)は、配当や株主優待でも人気です。JTはたばこのイメージがあるかと思いますが、株主優待はご飯やカップ麺の詰め合わせをくれます。もしかしたら、配当金や株主優待で投資先を決めている人が多いのかもしれません。

 米国株では上位5銘柄のうち2銘柄はETF(上場投資信託)が入っています。米国株投資をする人の多くが、ETFを買って世界中の株式に分散投資をしていることが分かります。

人気の投資信託は?

 次に、投資信託のランキングです。

購入者が多い投資信託の上位5銘柄(2019年1~10月)

順位 商品名 買付手数料 信託報酬
1 楽天・全米株式インデックス・ファンド
(楽天・バンガード・ファンド(全米株式))
なし 0.162%
2 eMAXIS Slim 先進国株式インデックス なし 0.10989%
3 ひふみプラス なし 1.078%
4 <購入・換金手数料なし>
ニッセイ 外国株式インデックスファンド
なし 0.10989%
5 楽天・全世界株式インデックス・ファンド
(楽天・バンガード・ファンド(全世界株式))
なし 0.222%
出所:楽天証券のデータを基に株式会社マネネが作成

 5つとも購入手数料がかからない投資信託です。多くの投資家が、購入手数料がかからないものを選ぶ傾向があるようです。投資先は国内外の株式や、米国または先進国の株式に人気が集まっています。これらの投資信託は株式には投資していますが、数銘柄に集中的に投資するわけではなく、それぞれが定めているインデックス(株価指数など)に連動するように運用しているので、投資先は幅広く分散されています。つまり、手軽に安く多くの株式に分散投資をするため、投資信託を選んでいると考えられますね。

ランキングはあくまで参考までに

 さて、日本株式、米国株式、投資信託のランキングをそれぞれ紹介しましたが、ずっと人気であるかは分かりません。一つの参考情報としましょう。

 毎日、新聞やニュースサイトなどで経済指標や為替相場、各産業の動向や企業の決算などの情報を収集しながら、値上がり、値下がりのランキングなども見るようにすると、情報と価格の変化に関係性が見えてきたりして、自分なりに投資のヒントを見つけることができるかもしれません。「昨日は円高になったけど、円高になるといつもこの株の株価は下がるなぁ」など、ささいなことを気付くことが投資、とくに株式投資ではとても重要です。

 次回は、具体的な投資術を紹介します。
投資初心者の投資信託選び「つみたて・分散・手数料」でかんたん投資 に続く