THE S&P 500 MARKET: 2021年4月
「ニュースを広げよう」(「ニューヨーク・ニューヨーク」の歌詞)、あるいは「今、この時この場所から伝えよう」(ジョン・F・ケネディの演説)、ニューヨーク市が2021年7月1日から経済を全面再開するというニュースを。少なくとも市長が州知事の承認を得ることができればこれは実現します(つまり両者が話をする必要があるということです)。企業は在宅勤務の従業員をオフィスに呼び戻し始めるでしょう(米国の多くの地域と同様に)。そして家計所得のデータ(3月は景気刺激策の効果で21.1%増)が何らかの兆候を示すのであれば、消費が過去最高を記録し、バーが賑わう可能性があります(少なくともそうなることを期待しています)。筆者はと言えば、数多くの飲み会の約束の幾つかを果たし、再び「この街の一部になりたい」と思っています。
個人的見解: 高く誇らしく飛び立とう、そして落下しなければならないなら、忘れてならないのは…
好調が続きました。ただ終わりはいつかやって来ます。春の雨上がりのタンポポ(あるいは雑草)の生長を上回る勢いで利益が伸びると、最高値からの落下ペースは、初冬の凍えるような寒さで葉が落ちるよりも急速なものになります。
経済成長は実際の現金給付やワクチン接種率のチャートに照らして評価する必要があり、ガーデニングを担当するFTは警戒を続けました(Fこと米連邦準備制度理事会[FRB]は、テーパリング[緩和縮小]について議論することにさえ言及しておらず、Tこと財務省に関しては、直近の財政支出プログラムに満足していない向きがいるとしても、現在2つの対策を提案しており、もう少しお待ちいただきたい)。庭に肥料を撒いたのは懐が潤った消費者でした。外に出て(安全か否かは別にして)日常生活を取り戻し(消費者は少なくとも日常生活がどんなものであったか覚えていました)、消費に走り、記録的な消費ブームにつながることが見込まれています。
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