中国GDS市場の独占企業、航空需要の拡大に伴い収益成長持続へ

現地コード 銘柄名
00696

中国民航信息網絡

(トラベルスカイ・テクノロジー)

株価 情報種類

 20.60HKD
(1/30現在)

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 トラベルスカイ・テクノロジーはほぼ全ての国内航空会社に対してGDS (グローバル・ディストリビューション・システム:予約発券システム) サービスを提供する国有企業であり、BOCIの推計では、この分野での国内シェアは96%超。航空券の発行・予約、航空旅客の処理手続きなどのITサービスをほぼ全面的に掌握し、ほかに旅行商品などの販売を手掛ける。シートリップ(Ctrip)、Qunarなどのオンライン旅行代理大手も、国内航空会社のチケット販売においては同社システムと接続している。中国のGDS市場はこの先、外資系企業に対して一段と開放される見通しだが、BOCIは中国人ユーザーの性向を把握していることや、海外同業と比較した手数料の低さ、スケールメリットなどを理由に、同社が引き続き独占的ポジションを維持するとみている。また、平均販売価格(ASP)がほぼ横ばいで推移する中、今後は航空需要の伸びに伴う業務量の増加が利益成長を支えるとの見方。株価の先行きに対して強気見通しを示すとともに、同社株のカバレッジを開始した。

 中国の航空旅客数は10-18年に年率平均11%増を記録したが、BOCIは続く18-20年も、ほぼこのペースが続くとの見方。旺盛なビジネス・レジャー旅行需要を理由に、同10-11%の伸びを予想している。国内航空市場の拡大を受け、同社の航空券予約数は15-17年に年率平均11.6%増。18-20年も平均で11.5%の伸びが見込めるという。

 国内の主要航空各社が資本参加していることも、同社の強みの一つ。18年6月末時点で、主要13社が同社株計38.8%を保有する。3大キャリアでは、中国南方航空(01055)、中国東方航空(00670)、中国国際航空(00753)の親会社である中国航空集団の持ち株比率がそれぞれ9.18%、11.22%、9.17%に上る。

 平均販売価格の横ばい推移が予想される中、BOCIは18-20年に年率平均10.2%の増収を予想している。また、新システム導入による効率化などから、利益率は小幅に上向くとの見方。純利益に関しては18-20年に同11.4%増を見込む。

 国内でのライバル不在やキャッシュフローの健全性などを理由に、BOCIはDCF(ディスカウントキャッシュフロー)方式に基づいて目標株価を設定した。目標株価は19 年予想PERで21倍と、海外同業銘柄に対してプレミアム水準にあるが、BOCIは◇中国国有企業としての安定的な顧客基盤、◇国内GDS市場でのライバル不在、◇同業を上回る利益成長ペースや粗利益率、◇潜在的なアプリおよびデータのマネタイズ(収益事業化)などを指摘し、プレミアムに値するとした。一方、レーティング見直しにつながる可能性がある潜在リスク要因としては、マクロ経済に起因して航空市場が減速する可能性、航空各社が将来的にそれぞれ自社システムの構築に動く可能性を挙げている。