私が過去25年間の日本株ファンドマネージャー時代に、実践を通じて有効と考えたパターンを解説します。本日は、「(2)反発局面を狙う」をお届けします。

(1)まず、クイズです。

 B社とC社、買うならどっち?

 B社とC社は、年率30%の利益成長が続くと期待されて急騰していましたが、ともに年率10%の安定成長株になったために、失望売りが出て株価が下がりました。年率10%の安定成長を評価して買い戻しを考えています。チャートを見て、買いタイミングがいいと思う方を選んでください。

(注:筆者作成)

(2)日柄整理のできている方を選びましょう。

 B社とC社の違いは「日柄」です。ポカポカと暖かい春の日に、私たちは「きょうは、お日柄もよろしく…」なんていいますね。株式投資では、「日柄」というと、悪材料が出た後の「日数」のことです。悪材料が出て日数が浅い銘柄に対して、「日柄整理ができていない」といいます。B社のような状態のことです。

 これに対し、悪材料が出た後かなり日数がたち、悪材料の影響が小さくなった状態は「日柄整理が十分」といいます。C社のような状態をいいます。