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1月のアノマリー
窪田 真之
3分でわかる!今日の投資戦略〔平日毎朝8時掲載〕
楽天証券経済研究所の窪田真之と香川 睦が、日本株市場の分析と投資戦略をレポートします。 ともに元ファンドマネージャーであり、国内外のマーケット動向に精通。運用者、分析者としての幅…

1月のアノマリー

2014/12/24
日本が祭日であった間に、為替は一時1ドル120円台に入りました。NYダウは上昇基調を保っています。これを受けて、今日の日経平均は堅調な値動きが予想されます。
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日本が祭日であった間に、為替は一時1ドル120円台に入りました。NYダウは上昇基調を保っています。これを受けて、今日の日経平均は堅調な値動きが予想されます。

さて、今日は、1月のアノマリーについて、考えましょう。株式市場の過去の動きを検証すると、1月に繰り返し起こりやすい現象のあることがわかります。1月によく起こる現象を、1月のアノマリーと言います。

(1)リターン・リバーサルが起こりやすい1月

1月は「リターン・リバーサルが起こりやすい月」です。「12月まで大きく上がっていた株が1月から急に下がる」「12月まで大きく下がっていた株が1月から急に上がる」ということが、過去によく見られていました。このように、相場つきががらりと変わることをリターン・リバーサルと呼んでいます。さて、来年1月にリターン・リバーサルは起こるでしょうか?

アノマリーと言われているものには、偶然もあります。たまたま過去がそうだっただけで、今後も同じことが繰り返す理由が何もない場合もあります。

ただし、1月にリターン・リバーサルが起こりやすいのは、偶然ではありません。それが起こりやすい理由がはっきりあります。

  • みんなが強気一辺倒ならば年内強く、年明けに下落

多くの人は、今年やるべきことは今年中に済ませようとします。新しい年に向けて、準備すべきことは年内に準備しておこうとします。たとえば、来年、日本株が大きく上昇するというのが、コンセンサスになっていたとします。すると、多くの人は、年内に株を買ってしまおうと考えます。「株を枕に越年で、よい初夢を」と考えるわけです。

ところが、ほとんどの人が年内に株を買ってしまうと、皮肉なことに年明けから株の買い手がいなくなります。そこで1月には、わずかな利益確定売りから相場が崩れやすくなります。

  • みんなが弱気一色なら年内弱く、年明けに上昇

弱気が蔓延していると、多くの人は年内に株を売ってしまおうと考えます。株なんか持っていたら、安心して越年できないというわけです。この場合は、年明けにはもう売り手がいなくなるので、上昇を始めます。

  • 強気と弱気が混在している場合は、12月は方向感のない相場となり、1月にリターン・リバーサルは起こりません。

(2)今年は、やや強気優勢も強気一辺倒とは言えない

来年にかけて、明るい見通しを語る人が増えています。かく言う私も、来年の日経平均は20,000円まで上昇するという見通しを話しています。

日経平均は、年内18,000円に向けて「掉尾(とうび)の一振(いっしん)」が期待できそうな環境になりつつあります。

ただし、過去の数々のバブル相場と比べると、とても強気一色とは言えない状況です。「いつ暴落してもおかしくない」「下げに備えよ」と、リスクが高くなっていると警告する人も増えています。事実、個人投資家はきわめて慎重で、日本株の上昇局面では売り越しが顕著です。

今の状況を言うと、「強気と弱気が混在しているが、強気が優勢」といったところでしょう。そうなると、明確なコンセンサスがあるとは言えません。「年内強く、年明けに一旦反落」となりそうですが、「深押しはなく、堅調な相場が続く」と考えてよいと思います。

1月のリターン・リバーサル:過去の事例

  • 1987年12月→1988年1月:1987年10月にブラックマンデーがあって世界的に株が急落。12月まで下げ相場が続いたが、1月から急反発。
  • 1989年12月→1990年1月:1987年12月末に日経平均は史上最高値(約3万8千円)をつけ強気一色だったが、1月から急落。
  • 1999年12月→2000年1月:12月までITバブル相場で上昇したが、1月からITバブル崩壊。
  • 2005年12月→2006年1月:ミニITバブル相場でIT関連株が急騰したが、1月から急落。

上記は、1月に極端なリターン・リバーサルが起こったケースです。小さなリターン・リバーサルはもっとたくさん起こっています。たとえば、昨年12月→今年1月も小規模のリターン・リバーサルがありました。12月まで大きく上昇が続いていた日経平均が、1月から急落しました。

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