米国の景況が低くても日本の景況が高い理由

「米国がくしゃみをすると、日本は風邪をひく」と言われたこともあるくらい、日本の景気は米国の影響を色濃く受けてきました。今、米国の景況が低調なのに日本が好調というのは、極めて珍しいことです。日本独自の好調要因が重なっているからです。

 以下四つの要因が日本好調の背景にあります。

【1】リオープン

 日本は、欧米に遅れて今、やっとリオープンによる消費回復が起こり始めています。

【2】インフレ復活→名目GDPの伸び加速

 インフレ復活により、日本の名目GDP(国内総生産)の伸びが高くなっています。2023年は5.3%伸び、バブル期であった1991年以来の高い伸びとなりました。今年の春闘の賃上げ率は5%を超える見込みであり、このまま値上げ→賃上げの良い循環が続くかが、注目されています。

【3】資源高一服

 ウクライナ危機後に急騰した原油価格は、再び下がりました。エネルギー価格上昇によるコスト高は一服しています。

【4】円安効果で設備投資が活性化

 世界の半導体大手が一斉に日本で工場を造ることを表明しています。円安効果もあり、国内で設備投資が盛り上がってくる見込みです。

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