ガソリン、軽油、灯油はこの1年半でおよそ1.3倍に

 以下のグラフのとおり、ガソリン(ハイオク、レギュラー)、軽油、灯油の小売価格は、1年半前のおよそ1.3倍まで、上昇してきています。

 自動車の燃料に使われる3つの油種の変動率は、2020年4月から同年年末まで、ほぼ同じでした。しかし、2021年春ごろから、軽油の上昇率がレギュラーに比べて高くなり、ハイオクの上昇率がレギュラーよりも低くなりました。また、夏の終わりごろから、灯油の上昇率が高くなりました。

図:全国の4油種の小売価格(税込)の推移 2020年4月27日を100として指数化

出所:資源エネルギー庁のデータより筆者作成

 こうした動きを経て、2021年10月25日時点で、ハイオクは178.2円、レギュラーは167.3円、軽油は147.1円、灯油は1,910円(18リットルあたり)となりました。世界規模の問題だと報じられている原油高が、わたしたちの生活に直に、影響を及ぼしている訳です。

 2021年春ごろから、販売店は、原油価格急上昇の最中にあって、ハイオクの価格上昇率を(レギュラーよりも)下げたり、軽油の価格上昇率を(レギュラーよりも)上げたりするなど、油種間の価格上昇率を調整しながら、自社の収益向上とお客様の負担軽減の同時進行を、模索しているようです。