勝ち癖がついたら信用取引にトライしてほしい

──次はやはり信用取引ということになりますか。

 そうですね、大きな勝因の1つであるのは間違いありません。前にも話したように信用取引を活用すれば手持ち資金の約3倍の取引きを行うことができます。取引きの金額が大きくなればなるほど得られる利益も大きくなりますから絶対的に有利なんです。

──とはいえ、信用取引は、お金を借りて取引きするわけですから、万が一、株価が大きく下がって自己資金を超える損失が発生したら、元本を失うばかりか、負債が残ってしまうわけですよね。それを考えて、躊躇する人も多いと思うのですが、DAIBOUCHOUさんはすんなり踏み切れたのですか。

 もちろんリスクは考えました。ただ、僕は不動産業界についてかなり勉強しましたし、投資対象企業についても徹底的に研究しましたからね。マンションデベロッパーであれば、今現在何棟建設しているのか、販売後の売れ行きはどうか、売れ残りはないかなど、いろいろ調べてエクセルで集計したりしてました。だから、少しでも不安材料を発見したら撤退することができた。そこまでやっていたので、信用取引に手を出しても大丈夫だろうという思いがありました。

──きちんと裏付けがあったと?

 まあ、そうですね。それにあのときは現物投資していたアーネストワンが絶好調だったわけです。で、ふと周りを見渡したら、同じように業績を伸ばしている同業の企業がいくつもあった。しかも、どこもどういうわけか、さほど株価が上がっていなかった。僕はそんな企業を狙って信用取引を始めたわけで、ある程度、勝算があったわけです。

──勝算があるときにこそ使うべきであると。

 僕は勝っている人がさらに勝ちを増やすために信用取引を行うのはアリだと思うんです。というか、コンスタントに稼ぎを出している人が信用取引をしないのはもったいない。けれど、株式投資を始めたばかりの人とか、長くやっているけどマイナスが続いている人とかは避けたほうが無難でしょう。

──それはそうですね。

 それと、負けがこんできたので信用取引で一発逆転を狙おうというのも絶対にやめるべきです。いくらなんでも危険すぎます。

──追い証は怖いですか(笑)。

 そりゃあ、やっぱりビビります(笑)。

──でも、レバレッジを抑えるという手はありますよね。

 おっしゃる通りです。僕が昔やっていたような「現物1:信用2」といった強気なかけ方をしていたら、当然、追証の可能性は高くなります。でも、抑えめにしておけば、追い証は防げます。僕自身、今はそうしていますし。そういう意味では、最初はレバレッジを抑えめにして、信用取引のコツがわかってきたら、徐々に高めていくのがいいかもしれません。