富裕層の共通点2:同じ投資先または同じ商品を追い続ける

大手電機メーカーを退職されたB様の例

 大手電機メーカーの技術職を退職されたB様は、その後は資産運用とその技術を伝える私塾を開催し、第二の人生を楽しんでいます。

 B様の資産運用のすごいところは、同じ商品をずっと追い続けてきたことです。

 具体的には、ブラジルレアル建ての毎月分配型の投資信託です。

 一般論でいえば、新興国通貨建てに投資をすることは長期的には為替リスクで負けやすく、毎月分配型は運用的には非効率とされます。

 ただB様はその点をあえて受け入れ、その商品の動きと金融情勢との関係を注視し、一般常識を無視した短期的視野で売買(おおよそ数カ月単位)を繰り返し、着実に資産を増やしてきました。

 つまり、価格変動の大きさと得られるであろう高利回りを重視し、「安く買って高く売る」を愚直に繰り返してきたのです。

 しかし言うは易く行うは難し。これも次のポイントにつながりますが、B様はその思い切りのよさと、同じ商品に注目し続けるからこその深い理解で、たまの失敗も、損失を最小限に抑えました。

 値動きの幅の中で下に来たと思ったら思い切って買い、上がっているなと感じたら割り切って、早めに利益確定をします。

 投資タイミングではないなと思う時は何もしない時間もあります。しかし、そこは違う投資先や商品にいかず、かたくなに一つの商品を追い続けました。その頑固さが資産運用の常識を無視して、驚くべきパフォーマンスを上げたのです。