先週の結果

先週は、2万7,500~2万8,500円のレンジで、終始、買い気の強い地合いで2万8,500円水準へ

 先週の予測では、前週の4日(火)に2万8,287円をつけて急落。6日(木)に2万7,427円まで下げて2万7,518円で終わりました。また米国市場では重要な経済指標が控えていることもあり、内容のよってはもう少し下値を試すこともあるため、目先は200日移動平均線(2万7,370円水準)まで下がった後、再上昇となって2万8,000円に向かう想定をしました。

 しかし、結果は予想と逆に、経済指標が好調で米国景気の後退懸念が後退すると同時に円安が大きく進行(130円台→133円台)したことで、輸出関連株中心に買われ、さらに週末のSQに向けて断続的に先物も買われたことで、週前半に2万8,000円を回復しました。

 週始めの4月10日(月)は、前週末の米国の3月雇用統計で労働環境の底堅さが示されたことで、景気の減速懸念が後退し、+115円の2万7,633円と続伸で始まりました。

 11日(火)は、植田日銀総裁が就任会見で現状の金融緩和を「維持することが適当」と発言したことで、1ドル=133円台半ばまで円安が進み、輸出関連株が買われ、また、バフェット氏が日本株への追加投資を検討したと伝わると日経平均は一時+434円の2万8,068円まで上昇し、終値は+289円の2万7,923円でした。

 12日(水)も円安・ドル高を受け買い先行となり、先物買いを交えて一時+198円の2万8,121円まで上昇し、終値は+159円の2万8,082円と4日続伸しました。

 13日(木)は、前日のNYダウが▲38ドルと5日ぶりに小反落し、3指標そろって下落したことで売り先行で始まりましたが、翌日のSQに絡んで先物に断続的に買いが入ったことで、上げに転換し、+74円の2万8,156円と5日続伸となりました。

 週末14日(金)は、前日の米国株式は、3月生産者物価指数が鈍化を示したことで、FRBによる利上げ中止期待が高まり、米株主要3指標が大幅上昇となったことで、日経平均も+336円の2万8,493円と6日続伸の大幅上昇となりました。

 3月9日(終値2万8,623円)以来の水準となりました。しかし、4月限SQ2万8,519円には1度もタッチせず「幻のSQ」で終わりました。