理解できるリスクを負って利回りを確保する
リスク・フリー・レートを上回る利回りの債券には、なんらかのリスクがあります。
円建て債券についていうと、リスク・フリー・レートがほぼゼロなので、プラスの利回りには全て何らかのリスクがあることになります。何もリスクを負わなければ、利回りはほぼゼロになります。
理解できるリスクを負って、利回りを確保していくことが必要です。理由もわからずに、利回りの高い債券には投資すべきでありません。
【1】リスクを管理しつつ外国債券の投資
負うべきリスクには、いろいろあります。為替リスクや金利上昇リスクを適切にコントロールしながら、利回りの高い外国の長期国債に分散投資していく価値はあると思います。
ただし、信用リスク(信用低下で価格が下がるリスク、最悪デフォルトになるリスク)は、あまり負うべきでないと思います。信用の低い国の企業が発行している債券は、避けた方が良いと思います。
【2】REITへの投資
厳密にいうと債券ではないのですが、REITへの投資は、利回りを重視しながら投資するという意味で、債券投資と似た部分もあります(決して債券投資と同じではありません。誤解のないように)。
株と債券の中間的性格を持つREITへも一定比率、分散投資して良いと思います。ちなみに国内REITの平均分配金利回りは、11月16日現在3.8%です。