4.注目銘柄

ソニー

 前述のように、ソニーはイメージセンサーで世界トップの会社です。競合相手は、サムスン電子ですが、積極的な研究開発と設備投資によって、イメージセンサーの性能と品質、生産能力の両面で世界トップの地位を維持しています。

 業績を見ると、スマホカメラの多眼化、イメージセンサーの大判化の流れに乗り、イメージング&センシング・ソリューション事業(旧半導体事業)は今期から好業績が続くと予想されます。PS5発売前の端境期に入るゲーム&ネットワークサービス事業の減益をイメージング&センシング・ソリューション事業の増益が補って、ソニー全社では 8,000億円台の営業利益を当面は維持できると思われます。

 目標株価は8,800円を維持します。引き続き投資妙味を感じます。

※ソニーの業績動向の詳細については、楽天証券投資WEEKLY2019年11月15日号を参照してください。表3、4の業績予想はこのレポートと同じです。

表3 ソニーの業績

株価:6,633円(2019/11/21)
発行済み株数:1,230,343千株
時価総額:8,160,865百万円(2019/11/21)
単位:百万円、円        
出所:会社資料より楽天証券作成        
注1:当期純利益は当社株主に帰属する当期純利益     
注2:発行済み株数は自己株式を除いたもの   

表4 ソニーのセグメント別営業利益(通期ベース)

単位:百万円                
出所:会社資料より楽天証券作成     
注1:2020年3月期以降の会社予想と楽天証券予想は、「その他」と「全社及びセグメント間取引消去」を合算して表示している
注2:2017年3月期1Qよりデバイス部門が半導体とコンポーネントに分離された。また、電池事業売却に伴い2018年3月期よりコンポーネントがその他に吸収された。2020年3月期より、ホームエンタテインメント&サウンド、イメージング・プロダクツ&ソリューション、モバイル・コミュニケーションがエレクトロニクス・プロダクツ&ソリューションに統合された