6位:ニッケ(3201)

権利付き最終月:5月[貸借銘柄]
株価:1,445円(2024年4月11日終値)
配当利回り:2.32%
優待発生株数:100株以上
優待内容:100株以上で1,000円分のQUOカード。また、100株以上で自社グループ製品など(衣料品・寝装品など)割引販売、1,000株以上で3,000円分、3,000株以上で5,000円分、5,000株以上で7,000円分、1万株以上で1万5,000円分の優待割引券
その他条件:1年以上継続保有(5月・11月の株主名簿に連続3回以上記載)した株主のみに贈呈。優待割引券はカタログ掲載品の購入、カタログ掲載施設(ゴルフ・テニスなど)、店舗、ニッケコルトンプラザ、ニッケパークタウン内専門店で利用可
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 第6位はウール織物メーカーで自動車関連の産業機材事業なども手掛けるニッケ。

 兵庫県加古川市で大型ショッピングセンター「ニッケパークタウン」などを運営する不動産事業も行っています。

 同社の優待取得には1年以上の継続保有が必要で、5月末に100株を1年以上保有していると、QUOカード1,000円分のほか、株主優待カタログによる特別価格販売の特典が贈呈されます。

 優待カタログには同社の秋冬ニットをはじめ、寝装品や食料品などが取りそろえられています。

 ニッケの業績は本業の制服やユニフォーム向けウールの値上げ効果で前期2023年11月期に過去最高の営業利益を達成。

 今期2024年11月期も前期と同程度の売上・利益を見込んでいます。

 高い財務力を誇る同社は、2026年に配当性向を従来の30%から35%に引き上げることを経営目標にしています。

 積極的な株主還元期待から1,000円前後で横ばいだった株価も2023年中盤以降、上昇モードに入り、2024年2月には1,496円の高値まで上昇。

 PBR(株価純資産倍率)が0.9倍前後と、いまだ株価が会社の解散価値を下回る割安株として今後も投資家の注目を集めそうです。

7位:アスクル(2678)

権利付き最終月:5月、11月[貸借銘柄]
株価:2,307円(2024年4月11日終値)
配当利回り:1.52%
優待発生株数:100株以上
優待内容:100株以上で2,000円分の「LOHACO」割引クーポン券(500円×4枚)
その他条件:クーポン券の取得と利用にはインターネット環境が必要。501円(税込)以上の商品1点につき1枚利用可。1回の注文で複数枚利用可。一部除外品有
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 第7位はオフィス用品の通販サイトを運営するアスクル。

 5月20日、11月20日に100株以上保有の株主に一律で株主優待クーポンが贈呈されます。今回の優待権利付き最終日は5月16日(木)になります。

 クーポンの利用には同社の親会社であるYahoo! JAPANのIDが必要で、QRコードやURLでアクセスすると、同社の生活用品ネット通販サイト「LOHACO」で利用できる2,000円分のクーポンが贈呈されます。

 同社の前期2023年5月期は、買収した歯科医院向けeコマース企業や法人向け新サイトの立ち上げが貢献して過去最高の売上・利益を達成。

 今期2024年5月期も最高益更新予想となっています。

 株価も順調に上昇しており、LOHACOでよくネットショッピングする人には魅力的な優待株といえるでしょう。

8位:イーサポートリンク(2493)

権利付き最終月:5月[信用銘柄]
株価:983円(2024年4月11日終値)
配当利回り:0.51%
優待発生株数:100株以上
優待内容:100株以上で青森県産りんごジュース(1.0ℓ入×3本)
その他条件:ー
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 第8位は生鮮食品に特化したITソリューションカンパニーのイーサポートリンク。

 5月末に100株以上保有で一律に青森県産100%りんごジュース1ℓ×3本が贈呈されます。

 同社の優待は古くからあり、優待投資家にも人気が高い地方特産の果物系優待。100株(投資金額9万8,300円)で、りんごジュース3ℓがもらえる量の多さも魅力です。

 生鮮野菜の流通システム構築が本業の同社は、システム開発の費用増加で前期2023年11月期は減収減益となりました。

 今期2024年11月期はドラッグストア向けの野菜売り場構築などが伸び、増収増益予想です。

 株価は長期にわたって800~900円台で横ばい推移。

 株価が本格的に上昇するには、イオングループ向け生鮮食品システムの拡販など新たな成長ストーリーが必要かもしれません。

9位:ツルハHD(3391)

権利付き最終月:5月[貸借銘柄]
株価:10,425円(2024年4月11日終値)
配当利回り:2.45%
優待発生株数:100株以上
優待内容:100株以上で5枚、1,000株以上で10枚、2,000株以上で20枚の自社グループ商品券(500円分)。また、100株以上で株主優待カード(5%割引)
その他条件:自社店舗グループ商品券は、希望により商品券と同等額の自社商品詰め合わせまたはカタログギフトまたは蜂蜜と交換可。3年以上継続保有(株主名簿に連続7回以上記載)の場合2枚追加。株主優待カードは、優待カードの提示により、店頭価格から割引。「ツルハドラッグ」にて指定日のみポイントカードとの併用で10%割引。自社グループ運営インターネットショッピングサイトなどでも利用可
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 第9位は北海道や東北が地盤のドラッグストアチェーン・ツルハホールディングス。「ツルハドラッグ」「くすりの福太郎」「ドラッグストアウェルネス」などを展開しています。

 5月15日(水)に100株保有で、同社の店舗で使える買い物5%割引の株主優待カードと、上記の店舗や「ツルハグループe-Shop本店」で利用できる2,500円分の株主ギフト券が贈呈されます。

 未使用の株主ギフト券冊子を返送すると、2,500円相当のオリジナルブランド商品詰め合わせセット、北海道グルメカタログギフトなどから1点と交換することも可能です。

 今回の優待を受け取るためには、5月13日(月)の優待権利付き最終日までに株を購入する必要があります。

 同社は2024年2月末、イオン傘下のドラッグストア国内首位・ウエルシアホールディングスと経営統合の協議を開始すると発表。ゆくゆくはイオンの子会社になる予定で、2027年末の合意を目指しています。

 ドラッグストア業界は特に郊外店舗がすでに飽和状態に近づきつつあるものの、同社の今期2024年5月期は売上高が初めて1兆円を超えるなど増収増益に加えて、1株当たり7円増配を予定しています。

 今後、ウエルシアHDとの経営統合やイオン傘下入りの協議次第では、TOB(株式公開買い付け)による株価上昇があるかもしれません。

 100株の投資金額が約104万2,500円に達する高額優待株ですが、予想配当利回りも約2.49%とかなり高い点も魅力です。

 優待内容も充実しているので、頻繁に店舗を利用する人は購入を考えたい銘柄といえるでしょう。

10位:パソナグループ(2168)

権利付き最終月:5月[貸借銘柄]
株価:2,694円(2024年4月11日終値)
配当利回り:1.29%
優待発生株数:100株以上
優待内容:100株以上で抽選で215名に自社グループ商品または自社グループ運営施設宿泊チケット。全株主に自社グループ飲食施設利用クーポン(30%割引)と自社グループ運営施設アトラクション利用クーポン(50%割引)
その他条件:自社グループ商品または自社グループ運営施設宿泊チケットは要応募
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 第10位は人材派遣業大手のパソナグループ。今回初めてランクインしました。

 5月末に100株以上保有で一律に、同社が地方創生事業として展開する商品や宿泊施設の宿泊券などが抽選で当たります。

 2023年5月優待の実績では、京都府京丹後市のホテル丹後王国の1泊2食付宿泊券(1組4名まで)10組や淡路島玉ねぎとおまかせ野菜詰め合わせセット25組など、計13の抽選から応募できました。

 それとは別に同社と関係が深い兵庫県淡路島の飲食施設での食事が30%オフになる「淡路島飲食施設Coupon」、淡路島のアトラクション利用が50%オフになるCouponも贈呈されます。

 同社は2024年2月に連結子会社の福利厚生代行大手ベネフィット・ワンの株式を第一生命ホールディングスに売却。その売却益1,100億円で、今期2024年5月期の純利益が前期比16倍になる見通しを発表しています。

 売却益を使った積極的な株主還元策に対する期待で、株価も2023年10月末から2024年2月末にかけて2.1倍も急上昇しました。

 今後は1,100億円という莫大(ばくだい)な売却益を使った新たな成長戦略の構築が、株価の行方を決めそうです。

 同社の成長分野といえるBPO事業(企業の業務プロセスを外部にアウトソーシングする事業)の拡大に期待したいところです。