テクニカル面で見たBTC相場見通し

BTC/USD

出典:Trading Viewより楽天ウォレット作成

 この3月の相場の変調はテクニカル面にはっきり表れている。2~3月半ばまでの上昇相場が一服、三角持ち合いを形成し、相場は横ばい圏に入った。

 ただ、上昇相場が一服しただけで、このままずるずる落ちていきそうな感じでもない。むしろここまでの上昇幅と比べ、健全かつ小規模な調整に見える。上昇トライアングルとまではいかないが、どちらかといえばレンジの上抜けを示唆しているように見える。

BTC月別騰落一覧

Bloombergから楽天ウォレット作成

 アノマリー的には比較的弱い3月を陽線で切り抜け、2月に次いで強い4月に入ってきた。また陽線が2カ月続いた際は翌月も陽線となるケースが多く、過去13年で見ると19回中13回となっている。アノマリー的には4月は陽線となる可能性が高そうだ。

4月見通し

 先月は「引き続きETFのフロー次第で、このフローはまだこれからが本番と考える」が「ブラックロックのIBITが史上最速で100億ドルファンドとなったように、見方を変えれば少し行き過ぎの印象をぬぐえない」とし「この6万9,000ドルがピークなのか、もう少し上があるのかは、フロー次第で何とも言えないが、最終的には調整が入り、上に行って来いの展開」を予想。

 ほぼ、その通りの展開となったが、調整が思ったよりも浅かった印象だ。その背景にはやはり法定通貨への不信感があり、相対的にあらゆるアセットの価格を押し上げている。

 こうした中、3月のBTC相場はETFフローが一巡し、横ばい圏に入ったが、4月はレンジの上抜けをトライする展開を予想している。特に20日前後とされる半減期前に期待感による上値トライがありそうだ。

 ただし、ETFの第二波にはもう少し時間がかかりそうだし、半減期直前辺りから利食い売りも出そうで、仮に史上最高値を更新したとしても、そのまま大きく上昇していくというよりは、高値圏でのもみ合い推移を予想する。