IMFが日本の成長率見通しを下方修正

 IMFは11日、「世界経済見通し」の最新予測も発表しています。世界全体のGDPは3%前後の順調な成長が続くと見通していますが、日本の2023年GDP成長率は下方修正しています。

IMF世界経済見通し(GDP成長率)

出所:IMF世界経済見通し「2023年4月版」より楽天証券経済研究所が作成

 最新のIMF予測から読み取れる重要ポイントは、以下4点と考えています。

【1】世界全体で3%前後の成長が続く見通し

 コロナショック前、世界全体の成長率はおおむね3%前後でした。コロナショックで2020年の成長率が▲2.8%とマイナスになりましたが、2021年に6.3%と急回復。その後も、おおむね3%前後の成長が続く見通しとなっています。

【2】日本の成長率見通しを引き下げ

 2023年の日本のGDP成長率見通しを1.3%としました。前回(1月)予想(1.8%)から0.5ポイントも引き下げています。「リオープンで消費が盛り上がると見ていたが、欧米のような消費爆発が起こりそうにない」と見通しを修正しています。

【3】米国の2023年の見通しを小幅に引き上げ

 2023年の米国のGDP成長率見通しを1.6%としました。前回(1月)予想(1.4%)から0.2ポイント引き上げました。「米国の雇用は強く、米景気はそんなに急激に悪化しない」と、見通しを修正しました。ただし、2024年の成長率を1.1%と低水準に置いています。米銀行不安の影響が長びき、低成長が続く見通しとなっています。

【4】アジアの高成長が続く

 中国・インド・アセアンの高成長が続く見通しとなっています。