みなさん、こんにちは!

 3月と言えば、卒業式のピークとお花見シーズンですね。

 今年3月初旬の気温が平年よりもかなり高く、日中はポカポカ陽気で過ごしやすかったです。しかし、最低気温は真冬並みのところもあり、一日の寒暖差が大きくなるため、服装調整が大切です。

 東京都心でのソメイヨシノの開花予想は3月16日、満開は24日の予想です。

 この数日の暖かさで桜のつぼみは順調に開花へと進んでいきそうです。

 上野公園では早咲きの桜がすでに見ごろを迎え、多くの見物客でにぎわっています。

 シャンシャンは2月21日の中国返還でいなくなったけど、そのかわいい生活ぶりは皆さんの心にずっと残り続けると思います。

インフレの高止まりを背景に米国株式相場が軟調な展開に!

<直近3カ月のS&P500種指数の推移>

出所:楽天証券ウェブサイトより 

 2023年2月の米国株式市場は1月の上昇相場から一転し、堅調な景気とインフレの高止まりによる米国の利上げ停止観測の後退を嫌気して下落しました。ダウ工業株30種平均は前月比▲4.2%、S&P500は同▲2.6%、ナスダック総合指数は同▲1.1%でした。

 2月1日に行われたFOMC(米連邦公開市場委員会)では、FF金利(フェデラルファンド金利)の誘導目標を4.25~4.50%から4.50~4.75%へ引き上げました。また、利上げ幅を前回の0.50%から0.25%に縮小するとの発表で、FRB(米連邦準備制度理事会)の利上げ終了が近いとの見方が強まり、米国株式市場が上昇しました。

 しかし、2月3日に1月の雇用統計が発表され、非農業部門雇用者数は前月比で51.7万人増加し、市場予想の18.5万人を大幅に上回ったことを受け、労働市場の強さが示されました。

 さらに、24日にFRBが物価指標として重視する1月個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)が公開され、前年同月比+4.7%と、市場予想の+4.3%・12月修正値の+4.6%を上回る結果となりました。

 堅調な米雇用統計をはじめ、市場予想を上回る米経済指標の発表が相次ぎ、FRBの利上げが想定より長引くとの警戒が強まり、米国株式市場が軟調な展開に転じました。

 個別銘柄では、2月21日に2022年度第4四半期(11-1月)決算を発表したホームセンター大手のホームデポ(HD)ですが、売上高が予想を下回り、2024年度通期が減益になるとの見通しも嫌気され、翌日の株価は7.06%下落しました。

 その一方、2月22日引け後に決算発表をしたエヌビディア(NVDA)は、人工知能(AI)を含むデータセンター向け半導体が好調で、売上高と利益が市場予想を上回ったことが好感され、翌日の株価が14%上昇しました。

 引き続き米国市場の企業決算、インフレ状況や利上げ施策に注目しましょう!

経済正常化で中国経済対策への期待が根強い!

<直近3カ月の香港ハンセン指数の推移>

出所:楽天証券ウェブサイトより

 2月の香港株式市場は、1月の上昇基調を維持できず、米金融引き締めの長期化や、気球問題に続き、ウクライナ問題を巡って米中対立の激化が警戒される中、主要指数である香港ハンセン指数は2月下旬に6営業日続落し、月末終値が1万9,785.94ポイント、騰落率は9.4%安と、2万ポイントを割り込みました。

 また、上海総合指数の2月末終値は3,279.61ポイント、騰落率は0.7%高でした。

 中国は12月中旬にゼロコロナ政策を転換し、春節期間中に3年ぶりの「民族大移動」も復活しました。旧正月休暇後に懸念されていた第2波の感染拡大が起こらなかったことで、経済正常化に向けた動きが続くとみられます。

 国民がすでに集団免疫を獲得されたとみられ、政府が景気対策を発動することや、今後リベンジ消費が増加するなど、中国の景気回復への期待が高まります。14億人の人口をもつ中国だからこそ、国外からの輸入や輸出を頼らなくても、国内需要と供給だけでの消費増加でコロナ後の経済立て直しがうまくできるかもしれません。

 3月5日に第14回の全国人民代表大会(全人代)が開幕し、10日には国家主席に3期目となる習近平氏・中国共産党総書記を選出し、副主席には韓正氏が選ばれました。さらに、11日には元上海市トップの李強氏が新首相に選出され、10年にわたって首相を務めてきた李克強氏は退任しました。

 李強氏は、副首相経験のないまま首相に就くという異例の任命、「ゼロコロナ」政策の影響などで打撃を受けた中国経済をどう立て直すのかは世間から注目が集まります。

2023年2月の個人投資家に人気だった外国株式銘柄は!?

2023年2月 米国株式買付金額ランキング

順位 ティッカー 銘柄名 最低
購入金額(円)
関連するテーマ
1 TSLA テスラ 23,414 電気自動車
2 SOXS Direxion デイリー 半導体株 ベア 3倍 ETF 3,043 レバレッジETF、半導体
3 SOXL Direxion デイリー 半導体株 ブル 3倍 ETF 1,895 レバレッジETF、半導体
4 NVDA エヌビディア 31,003 半導体大手
5 SQ ブロック 9,586 モバイル決済サービス
6 VTI バンガード・トータル・ストック・マーケットETF 26,089 ETF、米国株式
7 GOOG アルファベット クラスC 12,286 検索サイト、クラウドサービス
8 VOO バンガード・S&P 500 ETF 47,871 ETF、S&P500
9 RIVN リヴィアン・オートモーティブ 1,912 電気自動車メーカー
10 MSFT マイクロソフト 33,560 ソフトウェア開発
※楽天証券内買付金額ベース。2023年2月1日~2月28日、国内約定日ベース。

1万円以下で買える人気積立銘柄ランキング

順位 ティッカー 銘柄名 最低
購入金額(円)
関連するテーマ
1 SPYD SPDR ポートフォリオS&P 500
高配当株式ETF
5,085 ETF、高配当株式
2 EPI ウィズダムツリー インド株収益ファンド 4,317 インド、無料ETF
3 KO コカ・コーラ 7,992 個別銘柄、飲料大手
4 SOXL Direxion デイリー 半導体株 ブル 3倍 ETF 1,895 レバレッジETF、半導体
5 QYLD グローバルX NASDAQ100・
カバード・コール ETF
2,195 ETF、NASDAQ100
6 T AT&T 2,489 個別銘柄、通信大手
7 JEPI JPモルガン・米国株式・プレミアム・
インカム ETF
7,039 ETF、インカム
8 GLDM SPDR ゴールド・ミニシェアーズ・
トラスト
5,011 ETF、金
9 FM iシェアーズ MSCI フロンティア・
セレクトEM ETF
3,390 ETF、新興諸国
10 BND バンガード・米国トータル債券市場ETF 9,810 ETF、米国債券
※楽天証券内米株積立設定人数ベース。2023年2月28日時点。
※株価は2023年3月10日の終値、最低購入金額は1米ドル=135円で試算。
※最低購入金額は手数料を考慮しておりません。

 楽天証券における2023年2 月の米国株式買付金額ランキングでトップとなったのは電気自動車大手「テスラ(TSLA)」で、2カ月連続の1位となりました。

 4位にランクインした「エヌビディア(NVDA)」は画像処理半導体(GPU)製造に強みを持ち、人工知能(AI)関連事業に用いられる半導体でも圧倒的なシェアを占めています。2022年11月-2023年1月期の売上高は前年同期比21%減の60億5,100万ドル、純利益は53%減の14億1,400万ドルでした。エヌビディアの株価は2023年に入ってから6割上昇しました。

 1万円以下で買える米株積立銘柄において、人気NO.1を獲得したのはSPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF(SPYD)でした。S&P500の構成銘柄のうち、配当利回りの高い80銘柄のパフォーマンスをベンチマークとしたETF(上場投資信託)です。

 金融・不動産・公益事業系の銘柄を中心に構成されており、景気敏感株が集まっています。高いリターンを目指せるのに、リスク分散までできる商品で、初心者の中で人気が集まります。

 米国株式は日本株式と違い、最低1株から1株単位で購入できるため、少額かつ手軽に投資を始められるのがメリットの一つです。

 また、米株積立サービス(金額指定)を利用すれば、決まった銘柄を定期的に一定額ずつ購入することで、ドル・コスト平均法による時間分散のメリットを享受することができ、価格の変動リスクを軽減することが期待できます。

2023年2月 中国株式買付者数ランキング

順位 ティッカー 銘柄名 最低
購入金額(円)
関連するテーマ
1 9988 阿里巴巴集団控股(アリババ・グループ・ホールディング) 137,955 ネット通販最大手
2 1810 小米集団(シャオミ) 38,624 スマホ大手・IoT家電
3 2836 iシェアーズS&P BSEセンセックス・インディア ETF 109,480 ETF、BSE SENSEX指数
4 1211 比亜迪(BYD) 1,710,200 自動車・電池メーカー
5 9888 百度(バイドゥ) 110,075 検索エンジン最大手
6 3087 Xtrackers FTSE Vietnam Swap UCITS ETF
(Xトラッカーズ・FTSE ベトナム・スワップ UCITS ETF)
34,357 ETF、FTSE ベトナム
7 700 騰訊控股(テンセント・ホールディングス) 563,720 インターネットサービス大手
8 2800 トラッカー・ファンド・オブ・ホンコン 165,665 ETF、ハンセン指数
9 3988 中国銀行(バンク・オブ・チャイナ) 49,640 金融(銀行)
10 1398 中国工商銀行 (インダストリアル・アンド・コマーシャル・バンク) 69,020 商業銀行最大手
※楽天証券内買付者数ベース。2023年2月1日~2月28日、国内約定日ベース。
※株価は2023年3月10日の終値、最低購入金額は1香港ドル=17円で試算。
※最低購入金額は手数料を考慮しておりません。

 楽天証券における中国株式買付者数ランキングでトップとなったのは、ネット通販最大手「アリババ・グループ・ホールディング(9988)」で、2カ月連続の1位を果たしました。2月23日に2022年10-12月期決算が発表され、売上高が前年同期比2.1%増の2,477億5,600万元、純利益が同69.1%増の468億1,500万元、EPS(1株当たり利益)が2.25元(前年同期は1.29元)と、いずれもファクトセットの市場コンセンサス予想を上回りました。

 売上高は伸び悩んだものの、商品開発費や販売費の圧縮、のれんの減損損失の縮小により営業利益が5倍ちかく急増しました。

 前月10位から今月2位にジャンプアップしたスマートフォン世界大手「シャオミ(1810)」ですが、3月下旬に2022年10-12月期の決算発表を予定しています。

 同社は2月26日にスペインで開催されたイベントでハイエンド機種「小米13」と「小米13 Pro」を発表し、3月8日から欧州や中東で販売される予定です。

 ここで注目してほしいのは、アリババもシャオミもそれぞれ独自開発した音声アシスタント、中国版アレクサです。アリババ版では「天猫精灵」、シャオミ版では「小愛同学」と名付けられています。アレクサやSiriと同じように話しかけると応答してくれるのですが、その答えは賢いというより腹黒くておもしろいところもあり、大変人気です。

 また、音声アシスタントの声優ですが、生身の人間っぽいアナウンサー声ではなく、アニメ声に寄せているのが、こどもの間ではやっている理由の一つです。現在は中国語しか対応していませんが、中国語会話の練習にぜひお使いください。