ふるさと納税の返礼品人気に最近少し変化があります。物価がどんどん上がる時代となったことから生活防衛を意識してトイレットペーパーなど生活必需品に人気が出ています。お米はもとより定番の人気商品です。

 また、フードロス削減の見地から「訳あり」品が引き続き人気です。中国・ロシアの輸入制限でダメージを受ける水産物の「緊急支援品」への注目も高まっています。

10月よりルール変更でふるさと納税の返礼品が減った

 10月1日に、総務省はふるさと納税のルールを変更しました。変更点は2点です。

【1】「経費まで含めて5割」のルール厳格化

【2】熟成肉・精米は同一都道府県産のみ返礼品とできる

【1】のルール変更により、同一寄付額に対する返礼品を減らさざるを得なくなった自治体が多数あります。

 総務省は、ふるさと納税の返礼品について、「地場産品に限定」、「発送などの経費まで含めて寄付額の5割以下」というルールを定めています。そのルールに変更はありませんが、そのルールを厳格化しました。

 これまで、(1)ふるさと納税を宣伝するポータルサイトに支払う手数料、(2)寄付金に関する受領証の発行費用、(3)ワンストップ特例に関する申請書の受付事務費用などが、ふるさと納税の募集費用に含まれていませんでしたが、10月よりこれらの費用まで含めて、返礼品を寄付額の5割以下に収めることが義務付けられました。

 その結果、ふるさと納税の利用者から見ると、返礼品が減ってしまう結果となりましたが、地方創生に貢献するための制度であることを考えると、このルール厳格化は当然必要なことでした。