自分なりのライフプランで、自分らしい人生を

 人生100年時代に自分らしく生きていくためには、どうすればよいのでしょうか。1970年でも、現在でも、人生の主なライフイベントを挙げると次のようになるかと思います。 

主なライフイベントの選択肢

 生まれてすぐは親に面倒をみてもらえますが、社会に出てからは自ら働かないと食べていけません。会社員や公務員として組織に属して働くか、個人事業主やフリーランスとして働くか。転職するか、独立するか、起業するか、などさまざまな選択肢が考えられます。

 また、50歳時の未婚率(いわゆる生涯未婚率)は年々上昇しており、2020年においては男性が28.25%、女性が17.81%です。共働きで、自分たちの意思で子供を持たないDINKs(Double Income No Kids、ディンクス)と呼ばれる夫婦も増えてきています。

 そして、子どもを持った場合には教育プランが大きな悩みの種の一つです。住む地域によっても異なりますが、公立中心か、私立中心かはもちろん、海外留学をさせるという選択肢も考えられます。また、習い事によっては、子どものその後の人生を左右する可能性も考えられます。

 マイホームを買うか、買わないか、という選択もあります。購入して安心したいという方もいれば、自由度の高い賃貸の方が気楽でいいという方もいるでしょう。一人っ子同士の夫婦の場合、それぞれの実家を将来的に相続するので買う必要がないという方もいらっしゃるかと思います。

人生は選択、決断の積み重ね

 ここでは、主なライフイベントを取り上げましたが、もっと短期的な視点で言えば、今日のランチは何を食べようか、今日の仕事はどんな順番で取り組もうか、今度の夏季休暇は何をして過ごそうか、など人生は日々選択の連続です。

 ランチに牛丼を食べるという選択をした場合、牛丼以外の他のあらゆる選択肢は実現しないわけですが、こうした日々の選択、決断の積み重ねが人生を作っていきます。

 ランチに何を食べるかは人生にそこまで大きな影響がないかもしれませんが、自分らしく生きていくためには、大きなライフイベントについてしっかり検討し、選択と決断をすることが大切です。

 そのためには、ご自身のライフプランを10年、20年といったある程度長期的な視点で検討、作成していくことが必要です。ライフイベントによっては、その選択をするために大きなお金が必要になることもあります。お金の面で選択肢を狭めないためにも、マネープランを併せて作成していくことが大切なのです。