「パジャマ トレーダー」の3つのメリット

 ほんの数年前まで、日本の投資家を取り巻く環境は、多くの場合、「国内の取引所」「価格の単位は円」が一般的でした。しかし近年、米国株ブームが席巻し、環境が大きく変わったことは、言うまでもありません。

 投資家のみなさまが、自ら考え、意思決定をしておられるわけです。この点は、日本国民の金融リテラシーの底上げという点で、日本の金融業界にとって大きなプラスと言えるでしょう。

 こうした流れをさらに加速させるために、業界を挙げて、これまで以上に、さまざまな策を講じていく必要があると考えます。自ら考え、いち早く米国時間(日本時間夜)の取引に励んでいる「パジャマ トレーダー」の皆さんを助け、そうした投資家を増やす策が、まさにそれに該当します。

 米国株やCFD、FXなど、米国と関わりが深く、かつ、日本時間の夜の時間帯に取引ができる金融商品に関するサービスを、さらに、拡充することが必要でしょう。

 また、夜の時間帯限定で取引手数料を割り引くキャンペーンを実施したり、米国在住の著名人(投資家・芸能人・YouTuberなど)とともに、米国の昼間(日本時間の夜間)にオンラインセミナーを実施したりすることなども、今どきの策として、有効ではないでしょうか。

「パジャマ トレーダー」が取引しやすい環境が広がれば、同トレーダーたちは、夜の自宅というリラックスした環境の中で、ゆっくり、深く、取引のことを考えられるようになります。この点は、投資家の皆さまの金融リテラシーをますます向上させることに、つながります。

図:「パジャマ トレーダー」の3つのメリット

出所:筆者作成

 普段はスマホでもよいかもしれませんが、相手にしている分野が、情報量が比較的多い傾向がある、投資の分野である以上、最低でも月に1回、2時間から3時間程度、パソコンを使って、ゆっくり、深く考える時間を設けることが必要だと、筆者は常々、考えています。

 取引をしたり、考えたりする時間帯は、日本時間の日中だけでありません。情報収集や取引をするツールは、スマホだけではありません。夜の自宅のパソコンの前にこそ、収益機会や、ダイナミックでワクワクする値動きや、投資スキルを磨く機会があると考えます。

 米国時間のリアルタイムの値動きにふれたことがない人や、夜にパソコンの前でゆっくり深く考える時間を設けていない人がおられましたら、以下の参考2をもとに、取引はせずとも(もし取引をする場合は、長期の資産形成のための資金と別の資金で、リスク管理を徹底して行う)、是非、夜、自宅でゆっくり(パソコンで)、値動きをご覧になってみて下さい。

[参考1] 経済カレンダー 米雇用統計などの経済指標の発表日時がわかります。

[参考2] 楽天証券のCFD取引銘柄