気になるあの本をチェック!

桃太郎のきびだんごは経費で落ちるのか?

桃太郎のきびだんごは経費で落ちるのか?」 
 2021年01月14日発売 / ダイヤモンド社/1,540円(税込) 

答えてくれた人

ダイヤモンド社 書籍編集局 局次長 土江英明さん

著者ってどんな人?

高橋創さん
 税理士。1974年東京都生まれ。東京都立大学卒業後、専門学校講師、会計事務所勤務を経て、高橋創税理士事務所を新宿二丁目に開設。
開業したものの顧客を増やしていく為の営業方針が定まらず苦戦する中、酒好きが高じたためかドリンクをオーダーすることで税理士に相談をできるイベント「確定申告酒場」を新宿ゴールデン街のバー「無銘喫茶」で開催。そこで、相談者の素朴な疑問に触れるうちに「税金のことを楽しく伝える」ことに喜びを感じ、雑誌のコラム、YouTube、プロレス興行での「確定申告マッチ」などであまり堅苦しくない税金ネタを発信するようになる。
著書に『フリーランスの節税と申告 経費キャラ図鑑』(中央経済社)、『図解 いちばん親切な税金の本20-21年版』(ナツメ社)などがある。

井上マサキさん
 ライター。1975 年宮城県生まれ。東北大学卒業後、新卒で大手SIerに就職。約15年SEとして勤務したのち、当時執筆していたブログをきっかけにライターに転身。「誤解のないように仕様書を書く」「クライアントから課題を聞き取る」といったSEの経験を活かし、エンジニア系記事を手がけるほか、テレビ番組レビュー、体験レポート、コーポレート系サイトなど幅広く執筆。また「路線図マニア」としてメディアにも出演。共著書に『たのしい路線図』(グラフィック社)『日本の路線図』(三才ブックス)。

どんな人にオススメ?

  • 税金に興味がある方
  • お金の大事なことをざっくりと分かっておきたい人
  • 広く世界経済を視野に入れて知識や見識を深めたい方

この本の、ここが読みどころ!

「桃太郎が鬼ヶ島から奪った財宝に税金はかかるの?」「ガラクタだらけの大きなつづらに贈与税はかかるの?」「竜宮城に行っているあいだに固定資産税を滞納した浦島太郎はどうなるの?」などなど、誰でも知っている昔話と税金をリンクさせました。この税金ってあの話だとこういうことなんだ!と「税の視点」をインストールできると思います!

 物語中の登場人物は突然「税金」というものに直面し、困惑し、憤り、最終的には税制を知ることで「なるほど!」と納得したりあきらめたりします。その気持ちの変遷とその原因となる税の知識を合わせて楽しんでいただければと思います。 本筋からは離れてしまいますが、税理士や代官(今でいえば税務署ですね)の苦悩や悲哀にも注目していただきたいところです。

 一般に税金に関する本というと、確定申告をする方や相続が気になる方だけが手に取る実用的なものというイメージです。ですが、税金の世界はそこにとどめておくにはもったいないくらい面白いものですので、税金のことが気になる方はもちろん、知的好奇心をくすぐられてみたい!という方に読んでいただけるととても嬉しいです。

 税金のことはよくわからない、よくわからないけど大事なことはわかる、わかるけどよくわからないし……と、なんとなく税金のことが気になる、ざっくり知りたいという方にオススメです。

編集者の制作秘話

「日本の昔話」に限定したので、10章分の昔話✕税金を探すのが大変でした…。ストーリーも楽しめるように、うばすて山をミステリー風にしたり、かぐや姫が月からリモート会議で参加したりなど、それぞれ変化をつけています。とはいえ、製作の打合せは楽しく、「税金ってそんなことになってるの!?」と毎回驚きと笑いに包まれていました。この楽しさをぜひ皆さんにもおすそ分けできたらと思います!