経済のプロ「楽天証券研究所」と、国民のリアル「街角の声」、運営のプロ「ファンドマネージャー」に2017年の振り返りや2018年の見通しについて大特集!
2017年の振り返り
2017年のマーケットについて3名のファンドマネージャーに聞きました
ピクテ投信投資顧問 森岡 浩平氏
アセットマネジメントOne 酒井 義隆氏
三井住友アセットマネジメント 葛原 健吾氏
以後、敬称略
Q1.最も良かったと思う投資対象(資産クラス、地域)は? |
---|
森岡:「テクノロジーセクター」、「新興国株式」 ⇒ 米国および中国の大手テクノロジー銘柄が大幅に上昇して相場をけん引。新興国株式市場は全般に堅調であったが、テクノロジーセクターの構成比率が大きいアジア株式は特に上昇率が大きくなった。
酒井:「JASDAQ」 ⇒ 年初来40%程度の上昇(2017/12/13時点)
国内製造業が半導体やFAなどを中心に好調であり、オールドエコノミーな企業の業績はかなり良かった。さらに、中小型株ファンドへの資金流入もJASDAQ指数への追い風となった。
Q2.最も悪かったと思う投資対象(資産クラス、地域)は? |
---|
森岡:「欧州株式」 ⇒ ファンダメンタルズこそ堅調だが、その他先進国株式市場をアンダーパフォームしている。バリュエーション面でも比較的割安な水準にあるため投資妙味があると見ていたが、現状では期待していたほどのパフォーマンスを達成できていない。
酒井:「日本のREIT」 ⇒ 年初来9%程度の下落(2017/12/13時点)
金融庁による毎月分配型投信へのダメ出しが重しに。
Q3.今年最も注目したテーマ、セクターは? |
---|
森岡:「ロボティクス銘柄」 ⇒ ロボティクス関連技術の普及などを背景に成長期待の高いロボティクス関連企業に注目した。ロボティクス関連指数は年初来で40%近く上昇。
葛原:「孫(まご)消費」 ⇒ 孫消費の高まりから玩具セクターに注目。中でも当社の「三井住友・げんきシニアライフ・オープン」ではタカラトミーを組み入れ、同社株式は11月に1927円の高値を付けた。トミカ、リカちゃんといった定番商品への絞り込み、ベイブレードなどの人気商品の投入などメリハリをつけた商品展開に注目した。
酒井:「半導体セクター」 ⇒ IOTの進展による需要の増加、3D NANDなど技術の進展など技術革新もあった。
Q4.今年の個人投資家の動きはどうだった? |
---|
葛原:低コストのインデックスファンドの人気が続いたものの、日本株ファンドでは、アクティブファンドでも優れたパフォーマンスのファンドへのニーズが徐々に高まってきたとの印象を受けた。
酒井:インデックスや一般的なアクティブから中小型ファンドへの投資が加速。テーマ型は引き続き好調。金融庁の毎月分配型投信へのダメ出しもあり、REIT系、外債系はいまいちだった。
▼今回ご協力いただいたファンドマネージャー(3名)のプロフィール
ピクテ投信投資顧問株式会社
グローバル資産運用部 インベストメント・マネージャー
森岡 浩平
日系大手運用会社にて一貫して運用業務に従事。ピクテでは、アセット・アロケーション・ファンドの運用チームに所属する他、外部委託ファンドの管理を担当。勉強会やセミナーの講師も務める。日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)
アセットマネジメントOne株式会社
株式運用グループ・ファンドマネジャー
酒井 義隆
2004年、興銀第一ライフ・アセットマネジメント株式会社(現アセットマネジメントOne株式会社)に入社。2005年12月より国内株式やオルタナティブ運用のファンドマネジャーとして従事する。
三井住友アセットマネジメント株式会社
株式運用グループ シニアファンドマネージャー
葛原 健吾
東京短資株式会社、いちよし経済研究所、日興シティグループ証券を経て2008年4月三井住友アセットマネジメントに入社。いちよし経済研究所以来、約17年一貫して日本の中小型株式の調査、運用に携わる。2013年4月より「三井住友・げんきシニアライフ・オープン」の運用を担当。
▼ゆく投資、くる投資 ファンドマネージャー企画
プロの視点を学ぼう! ファンドマネージャーが見る2018年予測
▼特集ページへ戻る
まだまだある!ゆく投資。くる投資!
「投資戦略」を考えたいあなたに↓
2018年半ばに日経平均がピークアウト!?注目はJ-REIT
楽天証券経済研究所 ストラジスト 窪田 真之
「政治の動きと投資リスク」を知りたいあなたに↓
楽天証券経済研究所 客員研究員 山崎 元
「世界動向とリスク」を知りたいあなたに↓
2018年のグローバルリスクは?「I・C・B・M」に要注意!
楽天証券経済研究所 ストラジスト 香川 睦
「おすすめテーマ株」を知りたいあなたに↓
楽天証券経済研究所 アナリスト 今中 能夫
「日本株の動き」を知りたいあなたに↓
日経平均は2万4,700円まで上昇可能性も、2018年はリスクに向き合う年か?
楽天証券経済研究所 シニアマーケットアナリスト 土信田 雅之
「つみたてNISA]や「iDeCo」が気になるあなたに↓
楽天証券経済研究所 ファンドアナリスト 篠田 尚子
「投資信託」のポイントがわかり、「分散投資」をしたいあなたに↓
楽天証券経済研究所 客員研究員 ファンドアナリスト 吉井 崇裕
「原油」と「金」の動きを知りたいあなたに↓
楽天証券経済研究所 コモディティアナリスト 吉田 哲
「為替」の動きを知りたいあなたに↓
楽天証券 FXディーリング部 荒地 潤
街の人の「お財布事情」について知りたいあなたに↓
トウシル編集部
街の人の「投資経験」について知りたいあなたに↓
トウシル編集部
街の人が思う「経済の重要人物」について知りたいあなたに↓
トウシル編集部
「投資信託」の業界トレンドを知りたいあなたに↓
プロの分析を見習おう! ファンドマネージャーが見た2017年振り返り
ピクテ投信投資顧問 森岡 浩平氏
アセットマネジメントOne 酒井 義隆氏
三井住友アセットマネジメント 葛原 健吾氏
運用プロの「注目投資先」を知りたいあなたに↓
プロの視点を学ぼう! ファンドマネージャーが見る2018年注目投資先
ピクテ投信投資顧問 森岡 浩平氏
アセットマネジメントOne 酒井 義隆氏
三井住友アセットマネジメント 葛原 健吾氏
本コンテンツは情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身でご判断いただきますようお願いいたします。本コンテンツの情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本コンテンツの記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。