コロナ・ショックで金(ゴールド)の先物価格は1グラム6,000円を突破しました。金が上昇している理由として間違っているものは?

  • デフレが広がっているから
  • 安全資産への逃避の流れが進んでいるから
  • 円高が進んでいないから

ヒント

一般に金は世の中がインフレや不安定になると値上がりします。国際的にはドル建てで取引されていることを考えると円高、円安、どちらが有利?

解答

1:デフレが広がっているから

新型コロナウイルスによって世界経済の先行きが不透明になると、「有事の金」が買われやすくなります。各国の中央銀行が大規模な量的金融緩和策を打ち出し、大量の紙幣が市中に流入することで、将来的にインフレ懸念があるのも金の価格上昇の要因になっています。金は商品=モノなので、もしコロナ・ショックによるデフレが今後も深刻化すると、通常は上昇しにくいので1が間違い。国内の金価格については、ドル建てで取引されている金を円換算して販売するので円安になると価格が上昇しがちです。通常、金が上がるような有事の際には、安全資産とされる円が買われて円高が進みますが、今回、それほど円高に振れていないことも金の国内価格が上がっている理由の一つなのです。

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