個別株に投資をするのではなく、任せるところはプロに任せて「ズボラ」に投資をしながらも、驚くほど利益を出している人気投資ブロガーさんに2019年の投資術を直撃!

 米国株の「たぱぞう」さん、投資信託メインの「虫とり小僧」「吊ら男」「renny」さんに激動の平成マーケットの中で勝ってきた投資術と来たる2019年の対策をお聞きしました。勝つためのヒントを見つけながらぜひ2019年の投資の参考にしてください。

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    たぱぞう さん

    年齢:40代前半 投資歴:20年
    投資スタイル:米国株投資 投資利益額:年収の5倍以上
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    虫とり小僧 さん

    年齢:アラフォー 投資歴:約14年
    投資スタイル:国際分散インデックス積み立て投資
    投資利益額:年収の数倍
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    renny さん

    年齢:四捨五入すると50歳 投資歴:15年
    投資スタイル:投資信託にコツコツ投資
    投資利益額:ベンツが数台分
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    吊ら男 さん

    年齢:40歳 投資歴:12年
    投資スタイル:国際分散投資
    投資利益額:1,860万円
 

 

 

 投資術を確立してから利益を上げ続けている4名。分野や投資術が異なりますが、5つの共通点がありました。

1.長期投資

 どんな株価も、上昇期もあれば下落期もあります。正確に予測するのは極めて困難です。
「世界経済は成長と後退を繰り返しながらも緩やかに発展し続く」という資本主義社会の原理を逆手に取り、「長期で利益を得る」戦術をとっています。そのため下落相場でも動じず、淡々と投資をし続けています。

2.分散投資

 運用分野はそれぞれですが、一つに絞る投資をしていません。吊ら男さんは「日本株式、先進国株式、新興国株式それぞれのインデックスファンド」を。虫とり小僧さんは、「国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債券、新興国債券、国内REIT、海外REITの8資産を均等に配分したバランスファンド」をメインに運用しています。

 また、アクティブファンド派のrennyさんも何かをひとつに資産を集中させるのでなく、複数の銘柄を保有しています。どれかひとつ暴落してもどれかが好調なら損失を抑えることができます。

3.全資産をつぎ込まない

 4人の投資額などを見ると収入から生活費を抜いたほとんどを投資に回していそうですが、そうではありません。ある程度は預金に充てています。それがゆえに景気が後退して資産が目減りするようなことがあっても不安に陥ることはないといいます。rennyさんはリーマンショック後、52カ月にわたってマイナス状態が続きましたが、それでも預金があったため焦ることはなかったそうです。自分の資産のうち、どの程度を投資に回すかじっくり検討したいですね。

4.手間暇をかけていない

 個人投資家というと毎日何時間も企業研究や情報収集を行っているという印象があります。しかし、4人は証券会社の口座にログインすることさえ、滅多にないといいます。例えばたぱぞうさんは、個別株投資をしていたときは毎日1~2時間情報収集などに充てていましたが、ETF(上場投資信託)に切り替えてからはガクッと減ったそうです。

「ズボラ投資」を信条とする吊ら男さんにいたっては、年に何度か運用成績をチェックする程度とのこと。投資信託やETFなら時間的な制約のある人でも気軽に挑戦できそうです。

5.ブレない

 最後に投資方針や投資スタイルにまったくブレがないというのも4人の共通点です。投資を始めた当初は個別株を買ったりFXを購入したり、いろいろトライしていますが、一度自分のやり方、スタイルを決めてからはそれを貫いています。「ちょっとうまくいくと欲が出て、もっと稼げるものをやってみようなどと考えがちです。

 しかし、慣れないことに手を出してもうまくいくわけがない」と言うのは吊ら男さん。もちろん、投資方針そのものを変えるというのはアリです。しかし、興味の赴くままアレコレ手を出すのは避けるべきでしょう。

――今回はこの「ブレない」投資術にいたるまでを経緯と、2019年の投資術をお聞きしました。

 

 

 

 

米国一本!成長力に期待!

たぱぞう

 多少のテクニカル数値や株価やPER(株価収益率)、PBR (株価純資産倍率)だけを見て割安、割高を判断していました。よい意味でボラティリティが高く、運よく底値で買えたことが多かったので助かりましたが、あまりおススメできない買い方です。生き残れたのは基本的にベア(弱気)派だったので無茶なポジションを持たなかったからだと思います。


    

 個別株は面白いのですが、休日も業務内容を確認していたため時間がかかります。そのため、米国の上場企業をほぼまるごと買う「ETF」中心になりました。

 

ズバリ! 大きく負けないこと

 2019年は個別株も、時間を見つけて徐々にまた特定口座で買いなおす予定です。とはいえ、以前のように何でも割安とはなっていないので、中小型株まで範囲を広げて物色していこうと思います。投資信託の積み立て投資は淡々と続けますけどね。 実は今の時点(2018年12月)、もやもや中です……。

 今までは企業決算が良いのが分かっていたのですが、2019年年央以降はまだ読めません。2・3年債と長期債の均衡などがありますが、本当にリセッションに入るならばこういう分かりやすい形で来ないはず……。誰もが読めないから大きく影響するわけで、この10年の好景気の出口はくるのか、こないのか。そのあたりが自分でもまだ見極められていません。

教えて注目イベント

・米中貿易戦争。どこまで本気でやるのか。
・米国利上げ。本当に4回もやれるのか。

 米国主導の対中貿易交渉はどこまでやるのかということで注目しています。お互いに無傷では済みませんが、覇権国争いの側面があり、歴史的なターニングポイントになると思っています。また、株価にマイナスに作用する利上げは、経済のファンダメンタルズを見ると、実行したほうが持続可能な経済成長になります。しかし産業界から反発の声も上がっており、この落としどころにも注目です。

2019年ラッキーアイテム

バンガードのボールペン

あまり物を持たないのですが、好きな投資会社であるバンガード者のボールペンは愛用しています。

 

最後に:2019年投資メッセージ

人生二度なし

ーたぱぞうー

 

手間をかけない分散投資術

虫とり小僧さん

 国際分散インデックスファンドを軸にしようと思いながら、もっと効率のいい方法を探して、アクティブファンドを買ってみたり、個別株を検討してみたりもしました。自分だけは上手くやってやろうと最適な資産配分の効率を考えたり、投資のタイミングを考えることにもかなりの時間を費やしていました。

 実際、資産配分を何度もいじったり、投資商品もより低いものが出るたびに必ず乗り換えていました。そういうことに時間を使うことが楽しかったですね。

 

「時間をかけても投資は上手くいかない」! むしろ、風見鶏的な投資判断が成績を悪化させていました。投資のパフォーマンスを、投資に費やした時間で割り算してみると、なるべく時間をかけない方が効率はいいことも身に染みてきます。私にとって投資は、家族との時間を割いてまでするものではなかったのです。だから、バランスファンドをコアにすることで配分をいじくる余地を減らし、なるべく手間をかけずにシンプルに管理することを優先しました。

 

欲張らない

 景気やマーケットの循環を考えると、「いつ本格的な下げ相場がきてもおかしくないよなぁ」と思ってはいるものの、予測をしたところで「そんなもんは当たらんわい!」と割り切ってもいるので、これまでどおり毎月定額の自動積立を続けるつもりです。

 今のところ、リスク資産と無リスク資産の比率は、ほぼ「半々」です。これは分かりやすく、相場の動きに心惑わされずに済むので、けっこう気に入っています。仮に今後、力強いリスク資産の上昇があった場合、「もっとリスク資産の割合を増やしておけばよかった!」などと思うかもしれませんが、それでも自分の全金融資産の半分もが上昇の恩恵に預かれるのであれば充分だと考えます。

 また、無リスク資産も確保できているため、暴落はいつでもバッチこい!笑

 

教えて!注目ニュース

NISAやiDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)など、国の用意した非課税制度の改善に関するニュースは要チェックです。

 

2019年ラッキーアイテム

シマヘビくんとアオダイショウくん

癒しのペット:アオダイショウくんとシマヘビくん
ラッキーアイテムではなく癒しのペット。我が家の門番です。

 

最後に:2019年の投資メッセージ

スタンスを変えないという投資スタンス

ー虫とり小僧ー

 

涙腺が似ているファンドへの共感投資!

rennyさん

 

 

※ファンドオブファンズとは、外部で運用される複数のファンドを組み合わせた運用商品

 グローバルな目線で株式、債券に幅広く分散したポートフォリオを持つこと、そこにじわじわとマイペースで追加投資していくことが大事だと考えていました。突然の予想していない大きな資金需要に遭遇した場合、リスクの大きいポートフォリオだと不安だな、と感じていたことが理由の一つです。

 お金が必要なタイミングで株価がさえないという状況が怖かったのです。もう一つは、「インデックス運用ってステキやん」と思っていたのも大きいですね。そんなわけで10年近く、インデックス運用をベースにしたバランスファンドに積み立て投資していました。
インデックスファンド、アクティブファンド問わず、コストの安いファンドこそ正義だと思っていました。

 

 180度転換させたファンドとの出会いがありました。「スパークス・新・国際優良日本株ファンド」です。コストは高めではありますが、ファンドの成績はもちろん、投資の内容、月次レポートの質に共感したんです。ええやん!こういうファンドと共に歩んでみよう、と。

 資産が増えてきたタイミングで、分散の多いインデックスファンドやバランスファンドに追加投資するよりも、ポートフォリオや月次レポートを見て共感できるファンドを探していこうと考えるようになりました。

 よく探してみると、そういうファンドがいくつか見つかりました。たとえば「三井住友・中小型株ファンド」や「ジェイリバイブ」、「げんせん投信」です。設定当初からお世話になっている「セゾン資産形成の達人ファンド」「ひふみ投信」「結い 2101」にも、もちろん、大いに共感しています。

 

 ファンドの毎月の月次レポートや運用報告書のポートフォリオを見ながら、こんな会社に投資しているんだ、という発見があると楽しいです。ファンドマネジャーのコメントを見るのも、良いですね。どうしてその会社に投資しているのか、その投資仮説の一部が紹介されていると、マネジャーへの信頼感が高まります。ですから、アクティブファンドの情報発信はもっともっと具体的で充実したものになって欲しいと思います。

 相場市況がどうあっても、これまで通りのペースで共感するファンドに追加投資していくつもりです。

 共に旅を続けるパートナー(ファンド・ファンドマネジャー)とは、どんなことに感動するか、泣けてくるか「涙腺」の似た人が良いな、と思うので、そんなファンドとの新しい出会いがあったらいいなあ。

 

教えて!注目イベント

FC東京、サッカーアジア杯、ラグビーW杯、井上尚弥、アーモンドアイ

 

2019年ラッキーアイテム

FC東京のユニフォーム

FC東京の勝利とともに、資産が増えるとなおうれしいです。

 

最後に:2019年の投資メッセージ

ゆっくり、いそげ

ーrennyー

テキトーに分散 ズボラ投資!

吊ら男

 

 何となく投資信託の長期保有と当時流行りだったFXを始めてみました。人気だった円売りのスワップ狙いに売却益狙いという美味しいとこどりを目指しましたが、そうは簡単にいかずにサブプライムショック→リーマンショックと続いた金融危機の中で円売りロングが多かったポジションは損失が多く終了。

 投資信託はインデックスファンドが中心でしたが、新興国の株式や債券に投資するインデックスファンドがなかったために、新興国株式は手数料が高かったアクティブファンドで代用していました。

 

 FXは単純に円売りでは儲からず、儲かるためには上手い売買が必要ということが分かり、投資信託の長期保有に投資スタイルへ変更。また、投資信託では新興国に投資するインデックスファンドなど低手数料のインデックスファンドが増えたので国内株式・先進国株式・新興国株式のインデックスファンドに集中しました。

 

長期的な世界株式市場の成長を信じてひたすらホールド!

 株式は、上がったり下がったりとリスクはありますが、資本主義経済の出資のためリターンが期待できると考えます。短期的には損をしたり、特定の銘柄や地域はうまくいかないこともありますが、世界的に広く分散して長期で持てば、長期的には高いリターンを得られるはずと考えるので、世間の声に惑わされずにひたすらホールド。

 

教えて!注目ニュース

 つみたてNISA、NISA、iDeCoなどインデックスファンドを使った長期分散投資にとって相性の良い制度がどこまで拡充されるかは要チェックです。

2019年ラッキーアイテム

自分のブログ

継続していきます!

 

最後に:2019年の投資メッセージ

2019年も「ズボラ」

ー吊ら男さんー

 登場した投資ブロガーさんたちが、それぞれ気になっている投資術や今後の投資についてお互いに質問に答えていきます。

教えて!たぱぞうさん

吊ら男:米国株式投資は永続的な投資スタイルですか? ある程度の中期的な投資スタイルで米国の状況が変われば他の投資スタイルへ変えることも視野に入れているのですか?

たぱぞう:今のところ永続的です。しかし、社債や不動産、MMFを買っていた経緯もありますし、フレキシブルさは投資に必須だと思っています。米国の経済諸指標が悪くなれば、当然より良いパフォーマンスを発揮できるものに投資します。最後に。吊ら男さん、大好きです!(笑)

 

教えて!rennyさん-1-

虫とり小僧:投資スタンス、変える予定ありますか?

renny:随分先のことになると思いますがゆくゆくは個別の会社の株式に投資することもあるかと思います。それはスタンスの変化かもしれませんね。一つだけハッキリしていることがあります。インデックスファンドを追加で買うことはもう無いでしょうね。そこのスタンスは変わらないと思います。

教えて!rennyさん-2-

たぱぞう:投資初心者にもおすすめできるアクティブファンド3本といえばお心当たりはどのような商品になりますか。

renny:難しい質問をありがとうございます(笑)実は、個別のファンドをおススメはしていないのです。
 さらに、株式投資や投資信託に馴染みのない初心者の方には、アクティブファンドをご紹介するべきではない、とも考えています。

 どうしても、アクティブファンドを、という方に。例えば、楽天証券で取り扱いのあるもので「スパークス・新・国際優良日本株ファンド」「げんせん投信」「J-Stock アクティブ・オープン」。これらのファンドの「月次レポート」を読んでみてください。「ビビビッ!」があれば検討してもよいと思います。

 上記のファンドに限らず、月次レポートを読んでも全くピンと来ないのであれば、無理にアクティブファンドを検討する必要は無いと思います。

 さらに付け加えるとすれば、パフォーマンス「だけ」を見てアクティブファンドに投資するのも控えた方が良いと思います。
職業や性格を確認せずに、最近の年収だけを見て結婚相手を選ぶようなものですからね。

 

教えて!虫とり小僧さん

renny:株価指数のPERが40倍とか50倍になったらどうしますか?それでもいつも通りに積み立てを継続しますか? 

虫とり小僧:積み立ては継続すると思います。一応そういうことも考えて、自分のトータルなリスク資産と無リスク資産の比率を決めています。おそらく、そこ(PER40~50倍)に至るまでには「利食い的な」定期リバランスも何度か発生しているでしょうし。

 

教えて!吊ら男さん

虫とり小僧:投資スタイル変更しますか?

吊ら男:「検討はするかもしれませんが、面倒くさいので乗り換える可能性は低いと思います(笑)

 

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