今回は明治維新150周年記念として明治維新☆タイムトリップ特集を企画しました。

岩国美術館の所蔵品に「虎徹(こてつ)」という刀がある

新選組局長・近藤勇の愛刀「虎徹(こてつ)」
虎徹(こてつ)といえば、新選組局長・近藤勇の愛刀だったというのは有名な話です。もちろん、所蔵品の虎徹は近藤が実際に使っていたものではなく、そもそも近藤が持っていた虎徹は本物だったのかどうかすらハッキリしていません。というのも、近藤の虎徹の所在が現在も不明であることや、虎徹は「超ブランド品」の刀だったため、身分が高いとは言えない近藤が所持することができたのか疑わしいというのがその理由です。
全国でもめずらしい古武道具の展示館として有名な岩国美術館

虎徹は江戸時代の刀工ですが、その刀の斬れ味と作風は当時から人気が高く、尾張徳川家をはじめ、幕府で大老などの重職を排出した井伊家といった、大名などの上流階級が手にする品でした。その人気ゆえに、虎徹はニセモノがとても多いことでも知られています。

虎徹の経歴を辿ってみると、元々は甲冑師だったのが、50代になって刀工に転じたという珍しいタイプの人です。現在でも50代での転職はかなりの勇気と決断が必要ですが、江戸時代という太平の世になり、甲冑の需要が減ってしまったことや、当時、江戸で明暦の大火(1657年3月)という大火事が発生し、多くの刀が焼けて刀の需要が高まった時期と重なったことなど、経済的な理由があったのではないかとも言われています。
 

いざ、明治維新へ!今回の「名刀 虎徹(こてつ)
タイムトリップ★スポットはこちら

岩国美術館は奈良時代から江戸時代までの甲冑、刀剣、陣羽織、馬具など約6,000点を所蔵
 

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新撰組・近藤勇の愛刀「虎徹(こてつ)」はいかがでしたか?

 

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