プラチナ価格、6年ぶりの高値維持。EV台頭観測でも下落せず。

 以下の図のとおり、足元のプラチナ価格は2015年序盤の水準に達しています。EV(電気自動車)の台頭、新型コロナの需要減観測など、一見すると、下落してもおかしくないプラチナ相場ですが、高値を維持しています。

図:NYプラチナ先物価格 (期近 日足 終値) 単位:ドル/トロイオンス

出所:ブルームバーグのデータより筆者作成

 今回は、プラチナ相場が高値を維持している背景について、温室効果ガス削減にむけた世界的な取り組みと、自動車業界の側面から考えます。