※この記事は2020年8月9日に掲載されたものです。
02:純金スポットとは?
どんな商品?
スポットとは、当座、その場、都度、という意味です。文字通り、買いたいときに、買いたい額や量の金を、購入する投資手法です。1,000円や1グラムなど、少額・少量から購入できる会社もあります。例えば、金相場が長期的に上昇しているものの、何かの拍子で一時的に比較的安い価格をつけた時などに用いたりします。純金積立(毎月の定額・定量購入)をしながら、スポット購入をすることもできます。
こんな人におススメ
純金積み立てをしていて、買い増しをしたい方
運用結果が出るのを気長に待てる方
始め方
純金積み立てのサービスを取り扱っている地金商や証券会社に、純金積み立ての口座を開設し、買いたいときに、スポットで購入する金額を決めて購入します。会社によっては、何円分、などと金額指定した買い方だけではなく、何グラムなど数量を指定して購入することもできます。
コスト
購入する会社によって異なります。購入時の手数料(消費税込)と、売買時の手数料(消費税込)の他、年会費や保管料などがかかる場合があります。楽天証券の場合、手数料は買い付け代金の1.5%+消費税のみ(※)で、売却時にかかりません。また、年会費や保管料もかかりません。(※)1,000円分購入した場合、1,000円×0.015=15円の手数料が発生(消費税別)。
メリット
スポット購入は、例えばボーナスやお祝いなどで、余剰資金が手元にあり、まとまった額や量で金を購入できるタイミングにも活用できます。売却したくなった時は、まとまった額や量の金をスポットで売却できます。
リスク
金価格が思惑に反して動いた場合、損失が発生します(金価格は、有事のムード、各国の金融・財政政策、新興国の動向、中央銀行の動向など、さまざまな要因で動きます)。
また、スポットで購入した金は、保有していても利息や配当はつきません。また、スポットで購入した金を引き出し(※)、現物を手元に保管した場合、紛失や盗難のリスクが発生します。
(※)会社によっては、スポット購入した金を引き出すことができない場合があります。
アドバイス
「スポット購入は、基本的には買いたいときに買える(※)取引のため、頻繁でなくても、日ごろから金価格の動向をチェックしておくとよいと思います。金価格が、一時的に安くなった、あるいは勢いを伴って上昇しているなど、状況に応じてスポット購入をすれば、併用できる純金積み立てでコツコツと増やしてきている数量を、さらに増やすことができます」(吉田哲)
(※)取引をする会社によって取引できる時間帯が異なります
税金について
利益の種類:売却益
所得の区分:譲渡所得
課税方法:総合課税
税率:申告分離課税・源泉分離課税:20.315%
総合課税ができる場合:他の所得と合算して税率が決定
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■知識ゼロからの投資・金投資入門講座 01 「純金積み立て」とは? 02 「純金スポット」とは? HERE! 04 「金ETF」とは? 05 「産金株」とは? 06 「金先物取引」とは? |