2023年4月以降、日経平均株価が急騰しています。6月にはバブル後の戻り高値を更新中。そんな中、日本株投資家はどう動いたのか? さまざまなトレードスタイルの日本株投資家に、この4月からの動向と、上昇相場における心得、やがてくる下げ相場への備えなどを伺いました。
急騰、急落には仕掛け人がいるはず!カモ回避で冷静を保とう
お話を伺った方
日本株ETF投資家:前畑うしろさん
元信用組合職員、現コンビニ店員という異色の個人投資家。日経平均株価の動きに連動するETFはいくつかあるが、「NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型」(1570)、と「NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型」(1357)の二つに絞り、差額が出たら上がった方をコツコツ売って、堅実に稼いでいる。
ブログ 『コンビニ店員 前畑うしろの「欲張ったらあきまへん!」』
Twitter @maehata_ushiro
書籍 『ETFで始める、かんたんゆる投資』、『スマホさくさくポイント投資、少額投資』、『ポケットマネーではじめる月1500円のETF投資』
Q 日経平均の上昇を予測していましたか?
A NO!
年末3万円は以前から予測していましたが、5月は有名な相場格言「セルインメイ」で米国株は売られ、その影響を受けて日本株も売られる傾向があるため、5月に日経平均が2万9,000円を超えた時は、すぐに2万8,000円に下がると思っていました。
また、これまで私が記録してきたデータによると、5~8月は4月の終値よりも大幅に下がる確率が高いことから、ETF1357の買いが有効と判断、しかし、ここ最近は連日のようにバブル崩壊後の高値を更新しているので、さすがに「これは本物!」と認めざるを得ない状況です。
Q 日経平均上昇に伴って何を売買しましたか?利益は出ましたか?
A ETF1357を購入、今は含み損20万で日経平均の下がり待ち状態
▼「NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型」(1357)
私は「NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型」(1570)、と「NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型」(1357)の二つに絞って投資をしているちょっと変わったETF(上場投資信託)投資家です。
ココが違う、1570と1357
NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型 | NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型 | |
愛称・証券コード | NF・日経レバETF(1570) | NF・日経ダブルインバETF(1357) |
どんなETF? | 日経平均株価の日々の変動率のプラス2倍の変動をする「日経平均レバレッジ・インデックス」への連動を目指す運用を行う。 | 日経平均株価の騰落率のマイナス2倍として計算された指数である「日経平均ダブルインバース・インデックス」に連動する投資成果を目指す。 |
日経平均が上がったら? | 上昇 | 下落 |
売買単位 | 1口 | 1口 |
基準価額 | 1,964,305円(6/9時点) | 24,247円(6/9時点) |
株価 | 19,895円(6/12終値) | 239円(6/12終値) |
純資産総額[百万円] | 266,175(5/31時点) | 150,774(5/31時点) |
今回の日経平均の上昇に伴っての売買ではないのですが、市況から見て、5月までには下がると予想していたので、2023年3月頃からトータル100万円分の「NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型」(1357)を数回に分けて買い、現在も保有している状態です。
現在は約20万円の含み損状態で、下落待ちの状態です。この短期間での日経平均株価急上昇は、いずれ調整が入ると判断しているので、予想が外れて損切りをするにしても、日経平均が3万円を割るまでは売らずにETF1357を保有する予定です。
ちなみに、もう一つの取引銘柄である「NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型」(1570)を本格的に買うのはリスクが高いと判断しています。デイトレードに近い形で買っては売りを繰り返し、利益を上げることもできますが、本来の私の投資スタイルからすると、現在は様子を見ている状態です。したがって、今後、3万円を割る場面で再びETF1570を買い始める予定です。
Q 今からでも遅くない!注目銘柄は?
A 「NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型」(1357)
「NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型」(1357)です。現時点での日経平均は高値圏と判断しているので、近い将来の下落を狙って、日経平均が前日よりも300円以上値を上げて終えた日に限定して、コツコツとETF1357を購入してもいいのではないかと思っています。
Q ↑上げ相場↑のとき、どうすればよいのか、ご自身の心得を教えてください
A 今の上げ相場は難しい!初心者は様子見も選択肢の一つ
私は、日経平均連動のETFの二つの差分で稼ぐスタイルの投資家です。だからまずは、日経平均が現在、高値圏なのか安値圏なのかを見極めることが重要になります。しかし、初心者にはその見極めは難しく、実際、私も見極めることができずに、現在、ETF1357を買った結果、含み損を抱えている状態です。
今後の上昇を狙ってETF1570を買うのもひとつの方法ですが、今は、専門家でも意見が別れるくらい判断の難しい局面なので、日本株初心者の方々は何もせずに相場を観察することをおすすめします。ただし、将来必ずやって来る、このような判断の難しい相場の練習だと思って、日経平均とETF1357とETF1570の株価、そして騰落レシオは毎日記録しておきましょう。今後似たような状況が訪れた際のヒントになるはずです。
Q ↓下げ相場↓のとき、どうすればよいのか、ご自身の心得を教えてください
A マネーゲームの仕掛け人に踊らされず、少額投資で楽しもう!
私個人の考えとしては、現在の相場は日本の株式市場を支配している外国人投資家主導による「マネーゲーム」と感じています。過去の経験でも外国人投資家は一気に日経平均を上昇させたあと、保有している大量の日本株を売り、暴落を意図的に発生させていたこともありました。
そして私は、日経平均は遅くても9月の中旬までには調整で3万円を大幅に割る場面が来ると思っており、年末には再び3万円を超えると予想しています。
したがって、日経平均の下落を狙って、ETF1357を買う方法もあります。しかし、私のように「近い将来に日経平均が3万円を割る」というような売買戦略があればいいのですが、もし判断に迷っていれば、高額な売買は控えるべきではないかと思います。
いずれにせよ、このような相場は過去に例をみない状況で不安だとは思いますが、3カ月後には結果は出ているはずです。もし、それまでに売買をするのであれば、この相場を楽しむくらいの気持ちで少額投資をすればいいのではないでしょうか。
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