※この記事は2020年9月22日に掲載されたものです。
FXのメリット、デメリットは?
1:利益・為替差益が狙える
FXは、「買(ASK)」っ放し、「売(BID)」っ放しでは、為替差益を得ることはできません(スワップポイントは得られる場合があります。詳しくは次項の「2:利益・スワップポイントが付く」で解説しています)。
取引している通貨ペアを決済することで、利益が得られます。
2:利益・スワップポイントが付く
FXで利益を出すもう一つの方法として、スワップポイントと呼ばれる2国間の金利差から生じる金利(金利差調整分)を狙う取引があります。スワップポイントを得るための鉄則は高金利通貨を買い、低金利通貨の売りを出すこと。
日本は2001年から断続的にゼロ金利政策、マイナス金利政策が取られているため、円が絡んだ通貨ペアの金利のほうが高く、例えば米ドル(米ドル/円)を買えば毎日スワップポイントが得られます。
その逆で、円高見通しのあるときに米ドル/円を売って保有する(高金利通貨を売って低金利通貨を保有する)と、スワップポイントを支払うことになるので注意が必要です。
3:スプレッドが狭い
為替の売り値と買い値には値幅があり、「スプレッド」と言います。これがFX取引で負担する唯一のコストになります。
外貨預金の場合、金融機関によりますが、米ドル/円で1円から50銭かかります。一方FXの場合、米ドル/円のスプレッドは1通貨当たり0.3~1銭と低く設定されています。
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4:レバレッジ取引ができる。そのメリットとデメリット
FXの最大の特徴はレバレッジをかけた取引ができること。
多くの金融商品は、手持ちの資金の範囲内でしか売買ができないので、10万円の資金だと10万円以内での取引になりますが、FXでは最高25倍のレバレッジがかけられるので、10万円の資金でも250万円(10万円×25倍)の取引ができます。
レバレッジをかけると少額の資金でも大きな取引ができるという利点がある半面、相場を読み違えると損失にもレバレッジがかかり大損してしまいます。
レバレッジを高くすればするほどハイリスク・ハイリターンになるので、初心者のうちは2~5倍程度の低いレバレッジにとどめておくことが賢明です。
楽天証券の楽天FXの例で言えば、レバレッジ1倍コース、2倍コース、5倍コース、10倍コース、25倍コースの全5コースから選べる「レバレッジ選択機能」が利用できます。こうした機能を上手に使って、ハイリスクな取引を避けるようにしましょう。
この他、レバレッジの設定をせずに証拠金を多めに預けることで、レバレッジを下げることができます。なお、レバレッジ1倍の取引であれば外貨預金と全く同じリスクの取引となり、さらに、手数料が格段に安いので経済的です。
レバレッジ取引は利益が大きくなりますが、相場を読み誤ったとき、損失が際限なく膨らむのではと不安になりますが、これを防ぐ方法として強制ロスカットという仕組みがあります。
この仕組みにより、ある一定の水準に達すると自動的に取引を決済し、基本的には損失が確定するため、際限なく追加資金の入金を求められることはありません。
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まとめ●FXのメリット、デメリットは? |
FX取引はレバレッジを高くするほどハイリスク・ハイリターン。見極めて活用しましょう。 |
次は、FX取引・売り注文のときの留意点について、解説します。
■知識ゼロからの投資・FX入門講座 01 FXって何? 03 FXの特徴は? 05 FXのスタート方法は? 07 レバレッジとは? 08 ロスカットとは? 10 FX取引の流れをナビ! |
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