※本記事は2019年11月27日に公開したものです。
これから将来のために資産運用をしようと思っても、社会人スタートから間もない20代なら収入に余裕がなかったり、30~40代なら家族が増えたり、住宅ローンの返済があったりと、お金がつくれず、なかなか資産運用に向き合えないという人もいるでしょう。
投資初心者がすぐにマネできるように、投資額を4ステージに分けて紹介していきたいと思います。今回は毎月5,000円編です。
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毎月5,000円から始めてみよう
「たった5,000円で投資なんてできるの?」という声も聞こえてきそうですが、いまは100円から投資ができる時代。全く問題ありません。
また、月5,000円で資産をつくれるか疑問を感じる人もいるかもしれませんが、毎月5,000円投資した場合、1年で累計6万円の投資額にもなり、これが10年間続けば、60万円になります。
投資額の増額は、収入が増えたり、投資の経験値が上がってきたタイミングで考えればよいので、まずは気軽に5,000円から始めてみましょう。
目的によって活用する制度は変えよう
「毎月5,000円くらいは投資しよう」と考えるなら、毎月同額を同じ投資先に投資する「積立投資」という方法がおすすめ。しかも、つみたてNISA(ニーサ:少額投資非課税制度)やiDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)など、税制優遇のある制度を活用すべきです。
iDeCoとつみたてNISAの違い
iDeCoとつみたてNISA、2つの制度の一番大きな違いは最低投資額です。iDeCoは5,000円以上、つみたてNISAは最低投資額に制限がありません※。毎月の積み立て投資の金額が5,000円の場合、2つの制度を同時に使うことはできないことになります。こんなとき、どちらの制度を活用するといいのでしょうか。
そこで、考えるべきは投資目的です。
投資目的が老後資産のためと明確に決めている場合は、iDeCoの方が節税メリットは大きいのでおすすめです。利益や配当収入が非課税になるだけでなく、投資した資金も所得控除となるからです。
しかし、積み立て投資の途中に、この投資した資金を他の用途で使う可能性がある場合、iDeCoは適切ではありません。原則として、iDeCoは60歳まで途中引き出しができないからです。
一方、投資目的が住宅購入の際の頭金や子どもの学費準備にしたいと考えている場合は、引き出し制限のない、つみたてNISAがよいでしょう。
※最低投資額は、金融会社によって異なります。楽天証券は、1円から可能です。つみたてNISAは毎月3万3,000円程度が上限です。
投資信託の商品を選ぼう
それぞれの制度で活用できる金融商品は決められています。つみたてNISAは投資信託、iDeCoでは投資信託、定期預金です。
2つの制度を投資信託で活用する場合、選び方のコツは同じです。
まず、購入時手数料が無料で、保有期間中にかかる費用(信託報酬など)が極力低いこと。次に、投資対象が幅広く分散されているものを選びましょう。
例えば、国内の投資先なら日経平均株価や、米国ならダウ工業株30種やS&P500種株価指数など、株価指数と値動きが連動する、「インデックスファンド」と呼ばれる投資信託がいいと思います。
インデックスファンドのなかでも、筆者は日本の株式市場ではなく、世界の成長の恩恵を受けることができるよう、世界や先進国に幅広く投資できる投資信託を選ぶことをおすすめします。
自己投資にもつながる投資ライフを送ろう
月5,000円とはいえ、実際にお金を投資に使うわけですから、ただ投資をして終わりというのはもったいないと思います。そこで投資をきっかけにして、経済や政治に関するニュースをチェックする習慣を身に付けていくといいでしょう。
投資をすると必ず利益が出るわけではありませんが、投資ライフを送る中で学んだことや経験したことはずっと知識として残ります。これが日常の生活や仕事に生きて、結果的に仕事からの収入が増えることもあります。
将来のために資産運用をする目的だけでなく、自己投資も同時にできるチャンスと考えて、「はじめの一歩」を踏み出してみませんか。
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