日本人のお金のIQ(全4回):その1 その2 その3 その4
元日銀マンが分析!日本人のお金のIQ―世界との格差は?―
日本人は数字に強いというけど、お金の計算は苦手?
「日本人の投資リテラシーは低い」と言われますが、実際はどうなのでしょう? 金融広報中央委員会が調査した「お金・投資にまつわるテスト」の中から、複利・インフレ・住宅ローン・分散効果・債券価格の問題にフォーカスし、日米で正答率を比較してみました。
※米国については1ドル=100円で算出
→ 米国と比べると、全般的に日本の正答率は低め…。残念ながら、本当にリテラシー不足でした。最も顕著な差が出たのが「複利」に関する問題。中でも、投資信託などの「再投資収益」への理解不足が伺えました。また、年齢が上がるほど、年収が高いほど、正答率はアップ。これは日米同じ傾向がみられました。みなさん、満点の自信はありますか? この他の問題も「金融リテラシー調査(2016年)」にありますので、夏休みのお時間があるときに、力試しをされてはいかがでしょうか?
緊急時の金銭的な備えが手厚いのは、日本人
→ 万一のときのためのお金の準備度を日米で比べてみると、日本人のほうがきっちり備えているようです。日本は慎重でまじめ、やはり「貯金好き」なのかも。金銭的な備えが手薄な米国は「買い物好き」?
借り過ぎだと感じているのは、米国人
→ 借金度を日米比較!米国は年収が低い人ほど借り過ぎだと感じているよう。比べて、日本は米国の1/3以下の結果となり、日本人は借金がきらい(もしくは苦手)だと言います。ここからも、貯金好きの傾向が?
リアルな金融統計データをもとに、元日銀マンが分析。投資のステップアップに、お役立てください。
◎データ監修
鈴木 卓実(たくみ総合研究所 代表)
2003年、慶應義塾大学総合政策学部卒業。日本銀行にて、産業調査、金融機関モニタリング、統計作成等に従事。2018年、たくみ総合研究所を設立。エコノミスト、睡眠健康指導士として、経済や健康に関する個人指導やセミナー等を通じて情報を発信。
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