プロフィール/2019年末時点のポートフォリオ

プロフィール

 30歳前半の若さで億り人まで登りつめた、まつのすけさん。
 資産激増のきっかけになったのは2011年から始めたイベント投資。東証一部昇格狙い、「セル・イン・メイ(株は5月に売れ)」など統計に基づいた期待値が高い売買、IPO(新規公開株)公募狙いや上場後のセカンダリー投資など、過去の膨大なデータ分析に基づいた株式投資を行っている。
 ポイント投資は楽天プレミアムカード、楽天市場、楽天Kobo、楽天トラベルなど楽天グループを徹底利用し、楽天ポイントを貯めに貯めて投資信託を購入。
 経済、IPO、キャッシュレス、クレジットカードなどについて発信する人気ブログ「The Goal」を主宰。

投資スタイル

スキャルピング デイトレーディング 中~長期投資 分散投資 集中投資
バリュー投資 グロース投資 モメンタム投資 ポイント投資 ロボアド投資

当てはまる投資スタイル当てはまらない投資スタイル

※モメンタム投資…株価が上昇トレンドを形成している銘柄に投資する方法。

保有銘柄

日本株 優待株 米国株 新興国株
ソーシャルレンディング 金・プラチナ 仮想通貨 FX
アクティブファンド 海外ETF 海外債券 海外REIT
インデックスファンド 国内ETF 国内債券 ファンドラップ

主力商品主力ではないが保有している商品保有していない商品

2019年末時点のポートフォリオ

 1億円を超える投資資金の81%は日本株で保有しています。ただし、私の投資手法は、特定銘柄の値動きグセを利用したイベント投資がメインのため、真似されると自分の利益が減ってしまいます。そのため、申し訳ないですが、どんな個別銘柄に投資しているかは非公開にさせていただいています。

 イベント投資関連の日本株以外では優待株に5%、さらに米国株に3%投資。インデックスファンドに2%、アクティブファンドに6%ほど投資しています。

2019年はどんな年だった?ベスト&ワースト銘柄

トータルリターン

株式投資などによって+28%程度(※2019年12月上旬時点)

2019年の戦績雑感

 イベント投資・データ分析にもとづいた投資による安定的な収益に加えて、2019年は裁量取引でもうまくいくことが多く、結果として+28%の資産増加という安定的な利益を得ることができました。

 初値割れも多かったIPOですが、2019年は野村證券に本腰を入れて取り組んだことによる成果を出すことができました。

 優待株の先回りなどのイベント投資にとって2019年最大の変化といえば、7月16日から始まった株の受け渡し日の2営業日化です。これまでより資金を拘束される時間が1営業日少なくなったことで、資金効率が格段によくなりました。

 その一方、担当者がつく対面証券での取引などは、証券会社への入金リミットが1営業日早くなったので、多くの銀行の振り込み上限である1日1,000万円以上の入出金をどのように行うかなど、これまで以上に資金移動の効率化を意識する必要が出てきました。

 株式投資では、割安感のあった日本国土開発の株を500円ちょいのところで買えていたものの、10月に500円台後半で早売り。その後、11月には670円台まで上昇したことを考えると、そのまま保有していればさらにもうかったのに…と後悔しています。

 12月のIPOでは、久しぶりに割安感のあるREIT(リート:不動産投資信託)、SOSiLA物流リート投資法人に全力投球しました。公募価格10万3,000円に対して12月10日の上場初値が11万2,500円だったので、大成功に終わりました。

2019年、利益を上げた銘柄ベスト5

利益を上げた銘柄

まつのすけさんの分析

1位~3位

非公開

ワールド (3612)

総合アパレル大手。2018年9月に再上場して以後、株価がダダ下がり。ようやく2019年に入って反転上昇したところで買いました。割安感もあり、入りやすかったです。

田辺工業(1828)

プラント建設や電気設備工事を手がける。東証一部昇格期待がはげてダダ下がりとなり、割安感が出たので購入しました。

2019年、損失が大きかった銘柄ワースト2

損失が大きかった銘柄

まつのすけさんの分析

日経平均先物ショート

現物株の保有をヘッジするために先物でショート(売り)ポジションを作ることがよくあるのですが、上げ相場が続いたので、損失が出ることが多かったです。特に11月。現物株のロング(買い)だけでよかったです…。

ChatWork (4448)

2019年9月24日に東証マザーズに上場したビジネスチャットツールの開発・提供会社。公募価格1,600円に対して初値は1,480円の公募価格割れに。IPOで初値がプラスになると思ったのに撃沈。大量取得して手痛い打撃をこうむってしまいました。

予測!2020年はこんな年になる!

 大局的に見ると、2020年はリーマン・ショックの大暴落が発生した2008年から続く長い上昇トレンドの最後の株価上昇局面になると考えています。多くの人が株式投資で安直に稼げる平穏な時期の最終的な局面と言い換えてもいいでしょう。

 なので、2020年いっぱいは攻めの姿勢でアクティブに売買するつもり。翌2021年以降は下降トレンド突入も意識して、守備も重視しようかなと思っています。

 また、引き続き、楽天ポイントを多様な機会で大量に獲得して、ポイント投資に励もうと思っています。楽天ポイントが投資信託だけでなく現物株の購入にも使えるようになり、アクティブ投資家にもたいへん使い勝手のいい投資ジャンルになりました。

2020年、買おうと思っている銘柄ベスト5

買おうと思っている銘柄

まつのすけさんの分析

マックスバリュ東海(8198)

2021年2月末の株主優待の権利確定日に向けて上昇する傾向にあるので、10月頃に買う予定です。

東計電算(4746)

2020年12月末の株主優待の権利確定日に向けて上昇する傾向にあるので、10月頃に買う予定です。

きんえい(9636)

2020年7月末の株主優待の権利確定日に向けて上昇する傾向にあるので、5月頃に買う予定です。

日経平均先物

2008年からの大局的な上昇トレンドの最後の上昇局面が来る可能性が高いと考えており、適宜、ロングポジションをとるタイミングを狙っています。

ドル/円ロング

大局的な円安トレンドの最後の円安局面が来る可能性があると考えており、適宜ポジションをとるタイミングをうかがっています。

投資ヒストリー&投資哲学を教えて!

過去最大の失敗談は?

ライブドア・ショックではヒヤリ。損切りタイミングを逃して大損も…

 2005年の小泉郵政解散で株価が大きく上昇して、周りで株をやる人が増えて、自分もやってみようと開始しました。最初はよほど間違えなければ、ほとんどの株が上がっていたので絶好調だったんですが…。天狗になっていたら2006年1月のライブドア・ショックで、保有株の多くが急落。初めて株式投資の怖さを知りました。その後は一進一退の相場がしばらく続きましたが、悪材料が出た銘柄に対して少し待てば戻るかもという希望的観測を抱いてしまい、損切りが遅れて結果的に損失が膨らんでしまったことが初心者時代の失敗でした。

 また、会社員時代に有給休暇を取得したタイミングで、慣れないデイトレードをやってみて、あっさりと数万円損したことも。当時としては大金です。とにかく、慣れないことを適当な気持ちでやって、ずるずると損を出してしまうのが初心者時代にありがちな失敗だと思います。

過去最大の成功談は?

「順張り」の基本に立ち返り、上昇トレンドにうまく乗って成功!

 公表できる投資の中で一番の成功体験は、2015年の日新製糖への投資です。11月に業績改善、増配発表、東証一部昇格という3連コンボがあったことから、株価上昇に期待できると考えて購入。株価は12月にかけて約2倍高まで上昇しました。

 この日新製糖のように、長らく地味な株価推移が続いていた低PBR(株価純資産倍率)のバリュー銘柄が好決算や増配を発表したときは、1~2カ月程度、株価の上昇が続く傾向が強いもの。割安銘柄にカタリスト(触媒)が生じた場合、時として驚くほどの株価上昇があるので、早売りせず、上昇についていって利を伸ばすことを心がけています。

 また、2006年のライブドア・ショックまでの上昇トレンドにはうまく乗る経験ができたこと。上昇相場が続く限り、順張りでいい、という成功体験はその後のアベノミクス相場でも生かされました。2006年からリーマン・ショックが起こる2008年秋まではボックス相場気味の下げ相場が続きましたが、2006年前半の悪材料が出たのに損切りせずに戻るかもと祈って傷口を広げてしまった教訓で、ロスカットを徹底したことから致命傷を追うことなく乗り切れたことも、初心者時代に得た大きな経験だったと思います。

これまでの投資で買ったお宝は?

 100万円のワイン福袋に入っていたペトリュス(約60万円)を飲みました。「神の舌を持つ男」の異名を誇るロバート・パーカー氏(ワイン界の世界的権威)が、「ワインというよりも神話の象徴」と評価したワインを飲めたのは人生の思い出です。

 また、5大シャトーも完全制覇しました。誇張ではなく、飲むと本当に鳥肌が立つほど、おいしいワインと出会えたのは、投資で利益を上げられたからこそ。

 将来に残るモノとしては、隕石でできた時計が100万円強で最も高い持ち物です。光る度合いが控えめでビジネスシーンでも使えるのが◎。今年、アーリーリタイアしてしまったので、あまり意味ありませんが(笑)。

失敗や成功を通じて学んだこと・投資哲学は?

「食わず嫌いはなし」が私のポリシーです。さまざまな書籍や投資家さんのブログを参考にして、本当に多種多様な投資を少額で試してきました。その中から、自分なりに最もしっくりきたイベント投資を確立しました。景気や相場環境に左右されず、手堅く利益が出るのがその魅力です。

 ここまで株式投資で成功できたのは、安定的に勝てるようになるまで試行錯誤して努力・研究を続けたからだと思います。漫画『スラムダンク』の中にあった安西先生の言葉「諦めたらそこで試合終了ですよ」は本当に名言です! 

初心者へアドバイス!

多様な考え方・投資方法に触れて自分の可能性を広げる

 たとえば、自分はグロース(成長株)投資派だと考えていても、実はバリュー(割安株)投資に向いているケースもありますし、もちろん、その逆もあります。

 自分にどんな投資適性があるのかは、やってみないとわからない部分も多いもの。最初から「この投資以外はありえない」と決めて、すべての可能性を排除してしまうともったいないので、初心者の方は多様な投資方法をいろいろ試してみることをおすすめします。

 少額資金の方はポイント投資の活用も視野に入れるといいと思います。

 私も楽天ポイントなどを投資信託や株式の購入に利用しています。損することの精神的ハードルが下がるので、投資初心者の方には特にポイント投資はおすすめ! 計画的に買い物やサービス利用をしてポイントを貯め、着実な資産形成に挑戦してみてください。

個人投資家の投資戦略をチェック!初心者向けアドバイスも!

日本株・DAIBOUCHOUさんの2019年の勝敗と2020年戦略

米国株・バフェット太郎さんの2019年の勝敗と2020年戦略

アクティブファンド・rennyさんの2019年の勝敗と2020年戦略

インデックスファンド・虫とり小僧さんの2019年の勝敗と2020年戦略

日本株・まつのすけさんの2019年の勝敗と2020年戦略

5人の人気投資ブロガーに学ぶ!勝つための7カ条