ドル/円は5カ月半ぶりの106円台まで円高進行
ドル/円は見通し通り107円76銭割れから下げを開始し、本日は5カ月半ぶりの106円台まで円高が進行した。
ドル/円(週足) トレンドラインと波動カウント
ドル/円(日足)とトレンドサイクル(ノウハウは非公開)
トレンドサイクルの転換で『ポジションをとる準備』をし、実際に売り買いするタイミングはMACDの3つの指標を総合判定したシグナルが教えてくれる。
しかし、ドル売り(円高)相場はまだ本番ではない。今はまだ序章である。株が崩れないうちは大きく円高には動かない。円高の加速は実際にFRB(米連邦準備制度理事会)が『利下げ』に動いたときから始まるだろう。
米FFレート(政策金利)の推移とバブルの崩壊
現在、市場は連銀に金融相場を期待してシュガーハイ(糖分を多量摂取した一時的な興奮状態)にあるが、7月に予定調和的な利下げが開始されると、8月以降は株が下がるたびに利下げの催促相場が展開される可能性が高まっている。FF(フェデラルファンド)金利先物市場は既に年内3回弱の利下げを織り込んでしまっているのだから…。市場は株が少しでも下がってくると、今後はFRBに利下げを催促するだろう。その過程でドルは売られていく。
恐怖と欲望指数(2019年6月26日現在)株式市場は金融相場を期待!
恐怖と欲望指数の時系列チャート
恐怖と欲望指数の見方については、2018年12月28日のレポート「恐怖と欲望指数は相場の底を教えてくれる!?」を参照されたい。
ゴールドの1,400ドル超えはドル安相場の号砲か!?
先週のレポートで取り上げた筆者の注目する運用者ポール・チューダー・ジョーンズは、2019年6月12日のブルームバーグのインタビューで、
米国の利下げ観測(実際に利下げするまで)の中では、
- 株買い
- 短期の債券買い
- ドル売り
- ゴールド買い
がワークするだろうと相場観を語っていた。
それは、見事に功を奏している。
NYダウ(日足)とトレンドサイクル(ノウハウは非公開)
トレンドサイクルの転換で『ポジションをとる準備』をし、実際に売り買いするタイミングはMACDの3つの指標を総合判定したシグナルが教えてくれる。
筆者は「分散投資の観点から、今年の運用ではゴールドをどこかで買いたいと思っている」と、セミナー、ラジオなどで述べてきた。
以下のチャートは過去20年のゴールド先物のシーズナリーチャートである。ゴールド相場はおおむね年央に底打ちする傾向がある。したがって、7月はゴールドの押し目買いがシーズナリーサイクルのセオリーとなる。
過去20年のゴールド先物のシーズナリーチャート
ゴールド相場はおおむね年央に底打ちする傾向がある
注目はゴールド先物相場である。ポール・チューダー・ジョーンズは、「これから12カ月~24カ月の時間枠で見ると、もっとも良いトレードになりそうなのは『ゴールド買い』で、節目の1,400ドルを超えれば、相場は1,700ドル近辺までトライしにいくだろう」と予測しているが、ゴールド先物相場は1,400ドルを上回ってきた。
ゴールド先物(日足)とトレンドサイクル(ノウハウは非公開)
トレンドサイクルの転換で『ポジションをとる準備』をし、実際に売り買いするタイミングはMACDの3つの指標を総合判定したシグナルが教えてくれる。
ゴールド相場は週足の方も筆者の判定では買いトレンド相場になっている。日足、週足の両方が買いトレンド相場となっており、目先は買われ過ぎ感があるものの、ゴールドは夏以降の相場でひょっとするとビッグトレンド相場になるかもしれない。
ゴールド先物(週足)とトレンドサイクル(ノウハウは非公開)
トレンドサイクルの転換で『ポジションをとる準備』をし、実際に売り買いするタイミングはMACDの3つの指標を総合判定したシグナルが教えてくれる。
ビットコイン/円(日足)とトレンドサイクル(ノウハウは非公開)
トレンドサイクルの転換で『ポジションをとる準備』をし、実際に売り買いするタイミングはMACDの3つの指標を総合判定したシグナルが教えてくれる。
ラリー・ウィリアムズの日経平均予測
米著名投資家ラリー・ウィリアムズはここからの日経平均について、
「日経平均がアメリカの S&P500ほど強くないとお気づきでしょう。同じことが欧州の株価指数にも言えます。アメリカの株式市場の上昇は全世界規模で起きている現象ではありません。もう一段の上昇は素晴らしい売りシグナルになります。もちろん、買いポイントはやってきますが、それまでの間しばらくは方向感がないでしょう。一方的なマーケットではなくレンジ相場になるとみています。」
と、述べている。
ラリー・ウィリアムズの日経平均予測
筆者の観察している日経平均の標準偏差ボラティリティトレードモデルも現在は次のトレンド待ちの状態にあり、強含みのレンジ相場を示唆している。
日経平均(日足)標準偏差ボラティリティトレードモデル
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