12月26日(火)は「権利付き最終売買日」、27日(水)は「権利落ち日」
2017年12月26日(火)は、2017年12月末基準の配当金や株主優待を受け取るための、「権利付き最終売買日」です。12月26日に、12月期決算企業の株を買うと、3営業日後の、12月29日(金)に株主名簿に掲載されます。そうすると、12月末の株主に与えられる配当金や株主優待を得る権利が確定します。
気をつけなければならないのは、12月27日(水)に買っても、12月末基準の配当金や株主優待を受け取る権利は得られないことです。12月27日を、「権利落ち日」といいます。2017年12月27日に株を買った場合、株主名簿に登載されるのは、3営業日後の、2018年1月4日となります。12月末にはまだ株主名簿に登載されていませんので、12月末基準の配当や株主優待は得られません。
権利落ち直前の買いは、有利か?判断するための3つのチェックポイント
12月26日(火)に、12月決算の好配当利回り株を買うと、買ってすぐ、12月末基準の配当や株主優待を得る権利が確定します。得をした気分になりますが、実は、必ずしも得にならない場合があります。
以下、3つのチェックポイントに従い、本当に有利か、確認しましょう。
(1)まず、配当や株主優待を出す予定があるか確認
まず、買おうと思っている銘柄の、決算期を確認しましょう。日本では大半の銘柄が3月決算です。ただ、最近は、12月決算の銘柄が増えてきています。
次に、配当金を支払う予定であるか確認します。業績や財務に問題があって、無配の会社では、配当金は支払われません。そもそも、そういう問題のある会社は、投資対象とすべきでありません。
株主優待を受け取りたいと思って投資する場合は、優待実施企業か確認する必要があります。日本には小売り、食品、サービス業などで、株主優待を実施している企業が多数あります。優待を実施していれば、配当金のほかに優待品が株主に贈られます。
(2)配当や優待狙いの買いですでに値上がりしている銘柄は避けたほうがいい
好配当利回り株を買ってすぐ配当や株主優待を受け取る権利が確定すると、得をした気分になりますが、必ずしも得にならない場合があります。
配当利回りの高さや、株主優待の魅力で有名な銘柄は、権利付き最終売買日にかけて株価が急上昇し、権利落ち日に株価が急落することもあるので注意が必要です。せっかく配当や株主優待を得る権利が確定しても、その価値以上に、大きく値下がりしてしまうと、意味がありません。
買う前に、株価が短期的に大きく上昇していないか、株価チャートを必ずチェックしてください。短期的に大きく値上がりしている場合は、投資を見送ったほうが賢明です。
(3)業績が急速に悪化している銘柄は避ける
今出ている配当利回りは、あくまでも予想配当に基づく利回りです。業績が悪化している銘柄では、決算確定後に減配が発表されることもあります。
予想配当利回りが極端に高い銘柄、たとえば6%とか7%の銘柄は、減配リスクが高いので要注意。予想配当利回りが3~4%で、業績の良い銘柄から選ぶのが理想です。
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