株式投資のキホン、まず好配当利回り株への長期投資から考える
日経平均は22,000円まで上昇しましたが、私は、配当回りやPER(株価収益率)から見て、日本株はなお割安と考えています。これからも乱高下するリスクはありますが、長期的に投資していく価値は高いと思っています。
長期金利と東証一部配当利回りの推移:1993年5月~2017年10月
1993年には、長期金利が5%近くありました。この時、株の配当利回りは1%ありませんでした。この時は、長期国債が割安で、日本株が割高でした。今、長期金利が0%前後で、株の配当利回りは2%近くあります。今は、長期国債が割高で、日本株が割安と考えています。
投資の初心者は、株価がすでに大きく上昇しているテーマ株ではなく、あまり人気がない割安株から始めた方が良いと思います。配当利回りが高めの銘柄が良いと思います。
好配当利回り株を選ぶときの注意点
配当利回りに注目して銘柄を選ぶとき、気をつけなければならないことがあります。配当利回りは、確定利回りではないということです。業績が悪化して、配当が減らされ、株価が下がることもあり得ます。
なるべく減配リスクが小さい銘柄を選ぶべきです。世界景気や為替変動の影響を受けにくいディフェンシブ株(※注)は、その候補となります。
(※注)ディフェンシブ株
世界景気や為替変動の影響を受けにくいビジネスをやっている株。医薬品・食品・電鉄・情報通信・日用品小売り・サービス業などの業種に多い。ただし、景気変動の影響が相対的に小さいだけで、影響を受けないわけではない。また、株である以上、短期的に乱高下することはある。
可能ならば、なるべく多くの好配当利回り株に分散投資すべきです。1銘柄に集中投資すると、その銘柄の業績が悪化して減配になった時に、ダメージが大きいからです。
今日は、約30万円あれば投資できる、好配当利回り株をご紹介します。
約30万円あれば投資できる!好配当利回り株リスト
以下に、堅実経営と考える、配当利回りが高めの銘柄をあげました。多くの銘柄に分散投資が望ましいですが、同じ業種で選んでも(たとえば商社ばかり)、分散効果はあまりありません。異なる業種から選ぶ必要があると思います。
約30万円あれば投資できる好配当利回り株:2017年10月31日時点
DCM HLDG、イオンフィナンシャルサービス、センコーグループHD、KDDIは、今期純利益が会社予想ベースで過去最高となる見込みです。高成長株ではありませんが、安定的に業績を伸ばしているところが評価できます。
パーク24は、カーシェアリングの成長が見込まれ、注目しています。パーク24についての詳しい説明は、以下のレポートをご参照ください。
10月26日 注目のシェアリングビジネス:今人気の「カーシェア」に期待!
本レポートに掲載した銘柄:DCM HLDG(3050)、第一三共(4568)、パーク24(4666)、アマダHLDG(6113)、伊藤忠商事(8001)、三井物産(8031)、三菱商事(8058)、みずほFG(8411)、イオンフィナンシャルサービス(8570)、オリックス(8591)、センコーグループHD(9069)、スカパーJSAT HD(9412)、KDDI(9433)、NTTドコモ(9437)
本コンテンツは情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身でご判断いただきますようお願いいたします。本コンテンツの情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本コンテンツの記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。