今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは132.10円
↓下値メドは130.40円
ドル:ドルのヘッジを5%増やすと、米国の年間経常赤字に相当する600億ドルのドル売りが発生
米利上げ:利上げ効果は6カ月後から、失業率は5カ月後から上昇
中国:ASEAN諸国との経済的結びつき強め、米国の影響力を排除しようと画策
インフレ:利益主導のインフレは、賃金主導のインフレよりも早く低下する
マクロ経済:世界経済は2023年末から2024年に向けて回復
市況
4月5日(水曜)のドル/円は「円高」。
1日のレンジは130.50円から131.70円。値幅は1.35円。
2023年68営業日目は131.70円からスタート。上値は重く、高値は東京時間昼過ぎにつけた 131.84円まで。高値が131円台にとどまったのは3月28日以来。
NY市場では、この日発表されたADP雇用データが市場予想の20万人増を大きく下回り、14.5 万人の増加にとどまったことをきっかけにドル売りが強まった。ドル/円は夜遅くに131円を切ると130.50円まで円高に動いた。
ADP雇用データとは、米国の雇用状況を示す指標で、40万社以上の給与計算を代行しているADP社がBLS雇用統計の2日前に公表している。シリコンバレー銀行破綻の影響か、金融関係者の失業が5.1万人にのぼった。前日のJOLTS求人データに続いて、米雇用市場の冷え込みを示唆する結果が続いている。
ただその後は、米長期金利がやや強含んだことやイースター休暇前のポジション調整で買い戻されて終値は131.34円(前日比▲0.37円)。
なお、3月の雇用統計の詳しい解説は、詳細レポート「「人口ピラミッドの呪い」か? いくら利上げしても雇用市場の過熱が止まらない!」をお読みください。
今朝のチャート形状
ドル/円日足チャートの形状は「下落」。
前日までは上昇が止まった「そろそろ天井」形状だったが、今朝は下げ傾向が一段と強まっている。
レジスタンス:
131.70円(04/05)
133.18円(04/04)
133.76円(04/03)
サポート:
130.50円(04/05)
130.40円(03/28)
129.64円(03/24)
主要指標 終値
今日の為替ウォーキング
今日の一言
デイトレで生き残れる投資家は少数派。相場はタイムスパンが短くなるほど難しくなる
Something About You
3月の雇用統計の詳しい解説は、詳細レポート「「人口ピラミッドの呪い」か? いくら利上げしても雇用市場の過熱が止まらない!」をお読みください。
2月の雇用統計では、19歳以上の米国人口のうち、働く意欲がある人の割合を示す「労働参加率」が62.5%と、2022年3月以来の水準となった。
0.1%の労働参加率の上昇は、労働力供給が41.9万人増えることを意味する。2月のNFP(非農業部門雇用者数)は31.1万人だから、それより多くの人が働く意思を持っているということだ。米雇用市場の課題となっている労働力供給不足にわずかながら改善の兆しが見えてきたといえる。人手不足解消によって賃金上昇率が低下するならば、ディスインフレ(物価上昇率低下)が進む期待がある。
しかし、ADP雇用データは市場予想の20万人増を大きく下回り、14.5万人の増加にとどまった。そのうち、金融関係者の失業が5.1万人にのぼっている。
今週発表された2月のJOLTS(雇用動態調査)求人件数は、63.2万件減の990万件に急減した。2021年5月以来約2年ぶりの低水準で、市場予想の1,040万件を大きく下回った。JOLTS求人件数は、米国の労働市場の需給状況を示す指標で、減少は労働市場の需給状況の緩和を示す。
求人件数の減少は、転職する人が減っていることを反映しているもので、仕事が少なくなっているわけではない。新型コロナ流行後、一時的に失業した米国人労働者の多くは以前の職場に戻らず、給料や待遇のより良い別のところへ移った。この転職ブームが求人の増加となって表れたのだ。しかし転職は、今は落ち着いてきたようだ。
今週の注目経済指標
今日の重要ブレークアウトレベル(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円)
ヒートマップ分析(円ベース、ドルベース)
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